富士通、ツルツルやザラザラなど「触感」を伝えるタブレット
富士通研究所は、超音波振動によりタッチパネルと指との摩擦力を変化させ、触感を表現する技術を業界で初めて開発した。ツルツル感は、パネル表面と指との間に高圧の空気膜を発生させ、その浮揚作用により摩擦力を低減させることで表現する。凹凸感やザラザラ感は、摩擦力の高低を瞬時に変化させることで利用者の錯覚を誘発する。
試作したタブレットは、スペイン・バルセロナで開催されている「Mobile World Congress (MWC) 2014」に展示される。試作機では、下記の4種類のデモンストレーションを用意している。
琴 : 琴に触れると、実際に弦を弾いているかのような感触を得られる
DJ : CD表面のツルツル感、レコードを動かしているような感覚、ボリュームの凸感などが得られる
金庫 : 金庫のダイヤル錠を回す感覚や、ロック解除を音と触感で確認できる
ワニ : ワニが表示され、触った部位により異なる触感が得られる