Nginx 1.9.5登場 - HTTP/2モジュール搭載
「nginx 1.9.5」の主な変更点は次のとおり。
ngx_http_spdy_moduleを置き換える形でngx_http_v2_moduleモジュールを導入
output_buffersディレクティブで2つのバッファの使用をデフォルト化
サブリクエストの再帰処理を制限するように設定を変更
キャッシュからレスポンスを返すときにキャッシュキーをチェックするように処理を変更
キャッシュを使っているときに"header already sent"アラートがログに残ってしまうバグを修正
LinuxでCephFSおよびtimer_resolutionディレクティブを使用していると"writev() failed (4: Interrupted system call)"というエラーがログに残ってしまうバグを修正
HTTPレベルでsub_filterディレクティブが使われている場合にワーカープロセスでセグメンテーションフォールが発生していたバグを修正
HTTP/2対応はすでにLiteSpeedが実現しており、Nginxはこれに続く形でHTTP/2をサポートしたWebサーバとなった。今回のリリースからSPDYのサポートは廃止されており、今後は替わりにHTTP/2を使う必要がある。HTTP/2を有効にするにはlistenディレクティブにhttpsパラメータとsslパラメータを使用するとともに、ssl_certificateディレクティブおよびssl_certificate_keyディレクティブを適切に設定する必要がある。