2015年9月25日 18:00
坂本龍一、復帰後初レコーディング - 山田洋次監督に「ご一緒できて光栄」
音楽家の坂本龍一が今月14日、東京オペラシティ・コンサートホールで山田洋次監督作『母と暮せば』(12月12日公開)のレコーディングを行い、25日、その模様が公開された。
昨年、中咽頭がんのため治療に専念することを報告した坂本。今年8月、山田監督と初タッグとなる『母と暮せば』の音楽担当で仕事復帰することを発表し、ファンを喜ばせた。今回のレコーディングには東京フィルハーモニー交響楽団が参加。会場には山田監督も訪れた。
坂本はオーケストラに向けて「よろしくお願いします。長い一日になると思います。みなさんと一緒にやるのは1年と4か月ぶりです」とあいさつし、「この音楽を頼まれたのがちょうどツアー中でした」と回顧。
「今の日本で、山田洋次さんと吉永小百合さんに何かを頼まれて断れる勇気のある人はいないと思います(笑)。もちろん断るつもりはなかったですけど。ご一緒できて光栄です」と心境を語った。
一方の山田監督は本作を「お母さんが長崎の原爆で生き残って、息子は原爆で死んでしまい、亡霊になってお母さんのところに現れるという物語です」と説明し、「もう撮影は終わりましたが、この映画の音楽はどうしても坂本龍一さんにお願いしたかった。