スマート値引きの割引額アップで勝負? - ソフトバンク、iPhone 6s/6s Plus発売記念セレモニー開催
25日早朝、ソフトバンクは同社のショップ「ソフトバンク銀座」でiPhone 6s/6s Plusの発売記念セレモニーを開催した。毎年、ソフトバンク、au、ドコモが激戦を繰り広げる新型iPhoneだが、はたしてソフトバンクはどんな施策を行うのだろうか。セレモニーの模様とともに紹介していこう。
○意外なあの人が購入予定者の行列のなかに
ソフトバンクのiPhone発売というと毎年、長い行列で発売を待ちイベントに参加するのが定番となっているが、今年は予約制であることと前日からの雨模様のため列の人数が少なめ。午前8時の段階で20数名と控えめな数字になった。また、例年なら店の入り口付近で行うセレモニーも今年は店内で開催という運びに。
イベントはカウントダウン前の恒例として、先頭に並んだファンの紹介からスタート。今年の一番乗りはお目当てのローズゴールドに合わせてピンクのシャツを着てきたという男性。
また、2番手はiPhone予約者の列では珍しい女性のファンだった。
その後、おととしの1番手の男性や「このビッグウェーブに乗るしかない」のフレーズでご存知の方も多いであろう男性など、iPhone購入でおなじみの顔ぶれが続くなか、なんと購入者の列に今話題の芸人「とにかく明るい安村」さんも交じっていた。
安村さんもブリーフの色にあわせてローズゴールドを購入するとのこと。また、いつもは上半身裸であるが、今回は肌色のシャツを着用。司会の女性に「上、脱いでいいですか?」と質問しては制止されるシーンも。
●川栄李奈が1日店長に
○スマート値引きが5GBでさらに1,000円割引に
雨でイベントが屋内開催というアクシデントのなか、ソフトバンクの宮内謙社長はカウントダウン12分前とギリギリの登場となった。宮内社長は、ソフトバンクではiPhoneだけでなくiPad、Apple Watchも販売している、とほかのキャリアとの違いを強調。加えて、実効速度の調査結果で3キャリア中1位であったことをアピールした。
また、ソフトバンクの固定回線とスマ放題のセットで割引になる「スマート値引き」の割引額を上げると発表した。これまではデータ定額パック標準(5GB)では毎月1,522円の割引だったのが、MNPまたは新規契約の場合、2年間毎月2,522円と新たに1,000円追加で割引になるとのこと。○川栄李奈さんも登場してカウントダウン!
宮内社長のスピーチの後、元AKB48で現在は女優として活躍中の川栄李奈さんがソフトバンク銀座の1日店長として登壇。iPhone 6ユーザーである彼女もローズゴールドに合わせたピンクのワンピースを着ており「毎回出ると買っちゃうので(今回も買おうかと)迷っています」とコメント。
いよいよ発売の8時が近づき、カウントダウンへ。毎年、発売時間と共にゴールドのテープを放出するのがおなじみだったが、今年は室内での開催ということで登壇者と来場者たちが発売と同時に腕を振り上げて発売を祝った。
そして、CMでおなじみダンテ・カーヴァーさんとお父さん犬も登場して、恒例の行列の一番乗りのインタビュー。先頭の男性はこれまで5、6回ならんで初の先頭だったという。
宮内社長からローズゴールドのiPhone 6s Plusを手にした男性は「思っていたよりずっと落ち着いた色ですね。本物を手にして満足です」と喜びを語った。
●スマート値引きがよりおトクに
○ソフトバンクとY!mobileで様々なユーザーのニーズに対応
セレモニー後は宮内社長の囲み取材に。MVNOの普及について宮内社長は「私どもは2つのブランド戦略をやっている。Y!mobileとソフトバンク。Y!mobileのSプランで1GBで電話もかけ放題で2,980円という十分低価格のものから、Y!mobileでは3GB、7GBを用意している。ソフトバンクのスマ放題ライトが1,700円、なおかつデータだけ使いたい場合はホワイトプラン、という形でいろんなバリエーション・好みに対応できる」とソフトバンク系列で低価格からサービス充実のプランまで幅広いプラン提供が提供できる強みをアピールした。
また「Y!mobileはある意味、思い切ったプライシングを出しているんです。
MVNOが安いというけれど、ちょっと電話をかけると3,000円、4,000円かかる」とコメント。Y!mobileの価格体系はMVNOに勝るとも劣らないことを説明した。
○スマート値引きで固定回線の層を取り込む路線に
そして、ドコモがMNP向けに「ドコモにチェンジ割」を展開することについて聞かれると、宮内社長は「思い切ってやられたな、と思っているが、僕らは今のところはチェンジ割みたいなものはやろうと思っていない」と発言。続けて「ソフトバンク光が非常に好調」として、スマート値引きの割引額アップでユーザー増を見込みたいという旨を説明しつつ、「7年前からiPhoneをやってきているのでトータルに対応したい」とiPhoneに対するノウハウの積み重ねやサポートが他キャリアにくらべて厚いことを強調した。
iPhone発売のたびに3キャリアのプランや方針に注目が集まるなか、ソフトバンクでは今年はソフトバンク光ユーザーとiPhoneを使い慣れないライトなユーザーをターゲットにした施策を展開していくようだ。