どんな用途にも対応できる柔軟性が魅力 - エプソンダイレクト「Endeavor MR7400」を試す
拡張性の高さが魅力のエプソンダイレクト製ミニタワーPCに"Skylake"こと第6世代Intel Coreプロセッサ搭載の新モデルが登場した。シンプルかつスタンダードな筐体に、最新のテクノロジーを搭載するほか、豊富なBTOメニューでユーザーの要求に柔軟な対応をしてくれる。ゲームからクリエイティブな用途にまで幅広く対応してくれるマシンを試用した。
■試用機の主な仕様
[CPU]Intel Core i7-6700K(4.0GHz)
[メモリ]DDR4-2133 16GB(8GB×2)
[ストレージ]256GB M.2(PCIe 3.0x4) SSD
[光学ドライブ]DVDスーパーマルチドライブ
[グラフィックス]NVIDIA GeForce GTX 750
[OS]Windows 10 Home 64bit
[直販価格(税別)]178,400円
○シンプルでスタンダードなミニタワーケースを採用
エプソンダイレクトの製品全体に共通していることではあるが、ケースデザインは非常にシンプルだ。ホワイトとブラックというよりは、ホワイトに見えるほど明るいグレーと、ブラックに見えるほどの暗いグレーの組み合わせといえる落ち着いた配色を採用する。
ケース表面は光沢がなく、少しざらついた素材であるため、手で触っても汚れが目立たない。真っ黒・真っ白と違ってちょっとした汚れやほこりも目立ちづらそうなのもよいところだ。
本体サイズはW179×D406×H368mm。
重量はBTOで選択するパーツ構成によって変化するが、約9.3~9.9kgになる。日常的に動かすものではないが、多少の移動ならばムリなく行える程度だから、設置や模様替えなどで困ることはないだろう。
●豊富なBTOオプションをそろえる
○OSはWindows 7とWindows 10で選択できる
OSの選択肢は4つ用意されており、Windows 7ならばWindows 7 Professionalの32bit版と64bit版が選択できる。Windows 10ならWindows 10 Pro 64bit版とWindows 10 Home 64bit版の選択が可能だ。
Windows 7 ProffesionalはWindows 10 Proのダウングレード版で、付属するリカバリーメディアはWindows 10 Proのものとなる。これを利用してWindows 10へのアップグレードできるほか、Windows 7 Professionalのリカバリーメディアもオプションで購入することができる。
Windows 10がリリースされてまだ日が浅いため、利用しているアプリケーションや周辺機器が対応していないということもあるだろう。また、単純に慣れたインターフェースで使いたいという人とって、Windows 7が利用可能なのはありがたいポイントだ。
OSが選択できるというのは、BTOに対応している製品ならではのメリットだろう。
○最大メモリは64GB - 豊富なBTOメニューでクリエイティブな用途にも対応
OS以外のBTOの選択肢も非常に豊富だ。まずCPUだが、"Skylake"こと第6世代Intel Coreプロセッサを用意する。選択肢はIntel Core i5-6500 / Core i5-6600 / Core i7-6700 / Core i7-6700Kの4つだ。Skylake最上位モデルのCore i7-6700Kも選択できることから、高いパフォーマンスを求めるユーザーにもぴったりだ。
メモリは最大64GBまで搭載可能だ。もちろん、32bit版OSでは最大約3GBまでしか認識できないため、Windows 7 Professional 64bit版か、Windpows 10と組み合わせる必要がある。この大容量メモリが搭載できることと、電源が350Wだけでなく650Wのものを選択できることによって、グラフィックス系の現場にも幅広く対応できるだろう。
グラフィックスはCPU内蔵のものでもオフィスワークや家庭でのライトな利用には十分だが、BTOオプションとして、NVIDIA GeForce GTX 750やNVIDIA GeForce GTX 970といったグラフィックスカードも用意されている。3Dゲームを快適に遊びたいといったユーザーも安心だ。また、クリエイティブな現場で採用されることの多いNVIDIA Quadoroシリーズも、比較的安価なK620からプロユースのK4200まで取りそろえる。
ストレージは、HDDとSSDでそれぞれ低容量から大容量なものまで用意されており、RAID構成も行える。試用機にも搭載されていたが、PCI-Express x4接続に対応したM.2 SSDも用意されており、ストレージアクセスの高速さにこだわるユーザーも納得できるだろう。幅広いBTOメニューを取りそろえており、比較的ライトなユーセージに向けた低価格構成から、ゲーミング、あるいはクリエイター向けなど、用途に合わせて構成を選ぶことができるだろう。
●ベンチマークも好成績! ゲーマーもクリエイターも大満足
○ベンチマークも好成績! ゲーマーもクリエイターも大満足
試用機の構成は、CPUにIntel Core i7-6700Kを採用し、16GBのメモリと256GBのPCI-Express x4対応M.2 SSDを搭載したものだった。グラフィックス機能はNVIDIA GeForce GTX 750で、OSはWindows 10 Homeとなっている。
この構成でベンチマークを実施し、パフォーマンスを確認した。
まずは、Windowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT」の実施結果だ。Windowsエクスペリエンスインデックスの項目にあわせて紹介すると、以下のようになる。
非常によい成績で、普通の用途ならばまず不満はなく、長く満足して使えそうなことがわかる結果だ。ディスクアクセスの速度がわかる「CrystalDiskMark 3.0.2 x64」の実施結果も良好で、256GBのPCI-Express x4対応M.2 SSDの威力が実感できる。
グラフィックス系の能力については「3D MARK」と「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を実施してみた。
NVIDIA GeForce GTX 750はゲーム向けとしてはエントリークラスの製品だが、いずれの結果もよい。よほどゲームに注力しているユーザー以外は、特に不満なく遊べそうだし、より以上を求めるならばNVIDIA GeForce GTX 970という選択肢も用意されている。
実際に使った感触としても、常にきびきびと動いてくれて、ストレスは全くなかった。試用機と同じ構成だと税込みで19万3212円(ハイスペックがお得!キャンペーン適用済み)となるが、構成次第で10万円台前半から50万円弱まで幅広いマシンがつくれる。シリアルポートやパラレルポートの増設、PCリサイクルマークなしでの購入もできるため、法人導入もしやすい対応力の高いモデルといえるだろう。