2015年10月6日 08:00
「はやぶさ2」は浦島太郎? - 目指す小惑星の名前は「リュウグウ」
小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星の名前が「Ryugu(リュウグウ)」に決定した。「リュウグウ」はこれまで、「1999 JU3」という仮符号で暫定的に呼ばれていた。
「リュウグウ」は1995年5月10に米LINEARチームが発見。大きさはおよそ900mで、地球と火星に挟まれるかたちで太陽の周りを公転している。
通常、小惑星の名称は発見者が国際天文学連合(IAU)に提案し、その後IAUでの審査を経て、IAUの下部組織である小惑星センターが発行する科学誌「マイナープラネットサーキュラー」に名称が掲載されることで正式な発表となる。今回はの場合はJAXAがLINEARチームに「はやぶさ2」プロジェクトから提案させて欲しいと申し入れ、了承された。
○商標権トラブルなども考慮した選出
「リュウグウ」という名称を選んだ理由について、名称案選考委員会の委員長を務めた多摩六都科学館の高柳雄一 館長は「(『リュウグウといえば』)日本では世代を超えて『浦島太郎』の物語が思い出される。浦島太郎は竜宮城から玉手箱を持ち帰ったが『はやぶさ2』もサンプルをカプセルに入れて持ち帰る。」と語るなど、サンプルリターンを目標としている「はやぶさ2」