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鮮度もおいしさも7日間キープ - パナソニック「微凍結パーシャル」冷蔵庫の実力は?

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鮮度もおいしさも7日間キープ - パナソニック「微凍結パーシャル」冷蔵庫の実力は?
●買い物は週1~2回派が増えている
パナソニックは10月14日、報道関係者向けに「パナソニック冷蔵庫 保存方法による比較試食会」を開催した。テーマは、同社冷蔵庫の一部に搭載されている「微凍結パーシャル」機能。「味博士」ことAISSY 代表取締役社長 鈴木隆一氏が登場し、人間の味覚について解説したほか、微凍結パーシャルで保存した肉と冷凍保存した肉の比較試食会も行われた。

○冷蔵庫にまつわる3つの悩み

はじめに、パナソニック 冷蔵庫チームの山本秀子氏が登壇し、生鮮食品の保存と冷凍庫が抱える問題点について説明した。パナソニックが700人以上の既婚女性(※)を対象に行った「生鮮食品の保存に関する調査」によると、共働き女性の約45%が「週に1~2回」の頻度で買い物へ行き、約1週間分のまとめ買いをする。生鮮食品のうち、「購入頻度の高い食品」は、1位から順に豚肉、鶏モモ肉、鶏ムネ肉で、調査対象者の半数弱が、これらを冷凍しているという。
※:週に3回以上自炊をする、関東圏に住む25歳から59歳までの既婚女性(有職)が対象。

頻繁に使用されている冷凍機能だけに不満や悩みも。
なかでも、鮮度やおいしさを本当に維持できているのか? という心配が多い。冷凍すると解凍に手間や時間がかかるうえ、解凍に失敗することもある、という不満も挙がった。さらに、調査対象の約46%が、自宅の冷凍庫に放置したままの「冷凍化石」が存在すると回答したという。

パナソニックでは、冷凍冷蔵庫への不満点を「長期保存時のおいしさと鮮度の低下」、「解凍の手間と失敗」、「冷凍したまま忘れ去られる食材『冷凍化石』の存在」の3つだと分析している。

●微凍結パーシャルで「味」も変わる
山本氏は、前ページで挙げた3つの問題を、すべてパナソニックの「微凍結パーシャル」機能が解消してくれると説明した。微凍結パーシャルとは、冷蔵室・チルド室より低温で、冷凍室よりは高温の「冷蔵と冷凍と間の温度帯」といえる、-3℃~-1℃で食材を保存する機能。冷蔵室の最下段にある「パーシャル室」を利用する。

微凍結パーシャルでは、冷蔵室やチルド室で保存するよりも鮮度が長持ちし、冷凍保存ほど食材がかたくならないので、解凍の手間もいらない。
微凍結の状態を生かした調理といったメリットもある。○生肉の鮮度を7日間キープ

まず、1つめの不満点であった「長期保存時のおいしさと鮮度の低下」について。生肉を保存する場合、チルド室では2~3日しかもたないのに対し、微凍結パーシャルでは約7日間鮮度を保てる。もちろん、冷凍室の約31日という保存期間にはかなわないが、1週間分の食材をまとめ買いする家庭ならば、7日という保存期間は十分実用的だ。

一般的な冷凍室で肉を冷凍すると、細胞の中に氷結晶が生成される。細胞内に氷結晶ができると細胞が傷つきやすく、解凍時は旨味成分を含んだドリップが流出しやすい。一方でパーシャル室で保存した微凍結状態の肉は、細胞と細胞の間にある外液が凍るだけ。そのため細胞も傷つきにくく、ドリップ流出も防げておいしさもキープできる。


8月発表の新モデルから、冷気を勢いよく吹き付けて食品表面をすばやく微凍結させる「酸化ブロック冷却」を追加。微凍結状態になった表面がバリアとなり、酸素の侵入を防ぐので、油脂の酸化も抑制できる。肉なら7日、魚なら3日、買った日の鮮度をキープできるそうだ。

○ほしい分だけサクサク切れる

2つめの不満点「解凍の手間と失敗」について。微凍結状態の食品は、冷凍状態ほどかたくならない。取り出してすぐ包丁で切ったり、加熱したりといったことも可能だ。解凍作業そのものと無縁になるので、解凍ムラやドリップ流出などの失敗もなくなり、これまで解凍にかかっていた時間も短縮できる。

微凍結パーシャルであれば、肉や魚などを塊のまま保存しても、調理する分だけサクッと切り分けられるので、「解凍するのを忘れたから、今日はあの食材を使うのやめよう」と思うことも減り、いつの間にか忘れ去られてしまう「冷凍化石」の問題も解決できるはずだ。


●「味博士」が登場
○人間が感じる「おいしさ」を数値化

微凍結パーシャルの実力を証明するため、AISSY 代表取締役社長でもあり、慶応義塾大学 理工学部共同研究員でもある鈴木隆一氏が登壇した。鈴木氏は、「味博士」としてテレビなどでも活躍している。

まず、鈴木氏は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」「無味」の水が入ったカップを配って簡単な味覚テストを行ったあと、人間の味覚の基本ともいえる「5基本味」(甘味、塩味、旨味、酸味、苦味で構成される)について解説した。

人間は各味の強さを感じ取る以外にも、「コーヒー(苦味)」に「砂糖(甘味)」を加えると苦味が抑制されたように感じたり、「ダシ(旨味)」に「塩(塩味)」を加えると旨味が増したように感じたり、「味同士の相互作用」という複雑な味覚処理をする。この味の相互作用もふまえて解析できる味覚センサー「レオ」を用いて、微凍結パーシャルの実力を検証したという。

○いざ、試食!

レオでの測定は、豚ロース肉、牛モモ肉、マグロの3種類の食材で実施。実験方法は、豚ロース肉と牛モモ肉は7日間、マグロは3日間、微凍結パーシャルと冷凍室、チルド室でそれぞれ保存する。

その後、レオで5基本味とコク(味の総和のこと。
5基本味がバランス良く含まれているとコクを感じる)を測った結果、甘味や塩味などはほぼ変化がなかったものの、旨味とコクについては全食材で微凍結パーシャルが冷凍保存に大きく差をつけた(※)。
※:味覚データ分析平均において、0.2ポイント以上の差で、95%の人がちがいを認識できる。

実験結果説明のあと、微凍結パーシャルと冷凍庫で7日間ずつ保存した、牛モモ肉の試食会も行われた。会場では「微凍結パーシャルのほうがジューシー」「冷凍の肉は食感がキシキシとする」「冷凍の肉は後味が生ぐさく感じる」などのコメントが出ていた。

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