2015年10月15日 14:20
ダニアレルゲンは秋に増える!? - 「バルサン」開発担当による秋のダニ対策
ライオンはこのほど、同社薬品第2研究所の亀崎宏樹副主席研究員による秋のダニアレルゲン対策を紹介した。同氏は殺虫剤ブランド「バルサン」の商品開発を手がける。
ダニの死骸や糞(ふん)は、アトピー性皮膚炎や気管支喘息(ぜんそく)、鼻炎といったアレルギー疾患の主要なアレルゲンになるとのこと。アレルギーの原因となるのはチリダニ科に属するダニで、代表的なものはコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニ。同社が一般の家庭でヒョウヒダニが生息している場所を調べたところ、椅子やソファー、布団、カーペットなど、幅広く生息していることが分かったという。
また、家屋内のダニの数を調べる調査を毎月行ったところ、10月にダニの数が最も多くなり、その後減少することが確認されている。一般的な調査では、掃除機で吸い取ったホコリに含まれるダニの数を計測するが、秋は生きたダニだけでなく、夏に増えたダニの死骸がカウントされやすいため、最も多くなると考えられている。
秋は夏に比べて部屋の窓の開閉が減るため、部屋の空中に漂うダニアレルゲン量が増えやすく、アレルゲンにさらされるリスクが増える時期でもある。
ダニアレルゲンを減らすには、ダニの住みかになりやすい「押し入れに入れっぱなしの布団」