引っ越し前にチェックしたい「地名の由来」
新しい住まいを探すときは、部屋の間取りや建物などに着目しがちですが、地名についてもチェックしてみると面白い事実が見えてきます。今回は、引っ越し前の確認として、地名の由来にスポットをあててみました。
“池袋”には、実はたくさんの池が存在した
地名の由来は、大きく分けて三つのパターンに分けられます。
1:“野毛”のように地理的な特徴から名前がつけられているもの
2:“青山”など、大名屋敷跡や、関連する人物名に影響されてつけられているもの
3:“美しが丘”などのように、都市開発や、統合により昭和以降に名づけられたもの
今でこそ池袋には、大きな池は存在していませんが、豊島区内の「元池袋史跡公園」に、池袋地名の由来として石碑がたっており、江戸時代まで何カ所もの池が存在していたと石碑に書かれています。ほか、“築地”なども埋め立て地という意味。その証拠に、全国に“築地”という地名が何カ所も存在しています。
また、上記2のように関連する施設や人物などから名づけられた地名は、東京都で見ると、江戸城があった都心部に多くつけられています。例えば、新宿区を例にあげると、“牛込”は、牛の牧場、“駒込”は馬。高田馬場は幕府の馬術訓練の地です。牛込箪笥地区にある “箪笥町”はタンスではなく、幕府の武器が管理された場所という意味。
いまでも、防衛省から神楽坂辺りまで、歴史情緒あふれる町名が存在しています。
住民の願いが地名になった“美しが丘”
つぎに歴史的な背景ではなく、現代人によって名づけられた地名の例をあげてみましょう。東急田園都市線沿線に見られる“美しが丘”“たまプラーザ”などが該当します。“美しが丘”の地名は、より美しい地域になるようにと地元住民の要望でつけられたそうです。“たまプラーザ”については、覚えやすくインパクトのある名前と、当時の東京急行電鉄社長が決めたということ。いずれも、これから住まう人の未来を考えてつけられた地名ですね。
3.11以降、地盤について注目されるようになり、「池、沼、川、窪」など、地盤が軟弱といわれる水に関わる地名に敏感になった人も多いかと思います。ただし、町名を調べる際には、新地名に変わっている場合もあるので、現代の町名だけではなく、昭和以前にさかのぼり、図書館などで古い地図と比べながら調べることをおすすめします。
それぞれの地域に詳しくなることにより、新しく住まう環境も見えてきます。充実した生活を送るためにも、身につけていたい知識ですね。
参考文献:日本の地名雑学事典 日本実業出版社浅井 建爾著
豊島区、新宿区、横浜市担当部署へ取材
文:青山みなみ(エフスタイル)
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