GITZO、センターボール雲台やトラベル三脚など新製品発表会
マンフロットは10月16日、GITZO (ジッツオ)ブランドの新製品発表会を都内の本社で開催した。今回リリースされたのは、センターボール雲台 3種類、トラベル三脚 8種類、トラベラー一脚など。マンフロットブランドのミニ三脚「PIXI EVO」も同時に発表した。
発表会の冒頭、マンフロット 代表取締役社長の川﨑剛氏がそれぞれのブランドについて解説した。マンフロット、ジッツオともにイギリス拠点の企業グループ「Vitec Group」に属するブランドであり、マンフロットは入門用からプロ向けまで幅広いラインナップを展開する総合映像ブランドとのこと。一方、ジッツオは三脚のプレミアムブランドとして位置づけられており、それゆえ高価なプロ用機材という色合いが強いとのことだ。
両ブランドの違いは製造工程にも表れており、マンフロットの工場は大量生産を念頭に置いてあるためオートメーション化が進んだ設備となっているのに対し、ジッツオはセル方式によりイタリアの職人が一つ一つ手作業で製造しているそうだ。
○最新技術を投入したセンターボール雲台
今回新たに発表した「センターボール雲台」は、GH1382TQD、GH1382QD、GH3382QDの3種類。
動きのスムーズさとロックの精密度を最重視しており、従来とは全く異なるメカニズムを採用した。雲台の動きのキモとなるボール部分には、二硫化タングステンをコーティングし摩擦を軽減。ロック機構は最小限の力でブレなく固定できる機構となっている。
独立型のパンロックにより、パノラマ撮影時などにおいて水平調整がしやすくなったのもポイントだ。カメラを固定するプレート部分もスクリューノブタイプのロックに変更し、小型・軽量化を実現。直感的な操作も可能となっている。また、GH1382QDとGH3382QDではフリクションコントロールを新たに装備。ロックノブとは別に機能するため、少ない回転で確実にボールをロックできる。
希望小売価格は、GH1382TQDが49,000円、GH1382QDが57,000円、GH3382QDが69,000円。GH3382QDのみ2016年1月の発売予定となっている。
●高剛性素材「Carbon eXact」を採用
○新型三脚は自転車にも使われる高剛性素材を採用
携帯に便利な「トラベラー三脚」と「トラベラー一脚」は、堅牢性とユーザビリティが向上。三脚は従来の1型、2型に加えて、よりコンパクトな0型も新たにラインナップに加わった。トラベラー三脚は、0型4段のGT0545Tから、2型4段のGT32545GTまでの4種類で10月29日発売。トラベラー一脚は2型6段のGM2562Tの1種類で11月27日発売。仕様と価格は下図の通りだ。
脚部分は最新のマウンテニア三脚と同様、より堅牢性の高い「Carbon eXact」チューブを採用し、チューブ径も大きくなっているため、安定性が向上している。
こちらの素材は高級ロードバイクのフレームにも使われているもので、剛性の高さは折り紙付きとのこと。
トラベラーGロックというコンパクトなロックにすることで前モデルよりも伸高がアップ。人間工学に基づいたデザインはすっぽり手に収まり、脚を伸ばす際にすべての脚ロックを一度に解除することも可能だ。内部にはOリングが封入されているので、埃の侵入を低減してくれるのもありがたい。
そのほか、交換が可能になった石突、ローアングル撮影に便利なショートポールの標準同梱、携帯性を向上させるストラップも付属している。