佐々木蔵之介&横山裕が"関西疫病神コンビ"に! 直木賞『破門』映画化でW主演
物語の舞台は大阪。弁はたつものの、うだつの上がらない建設コンサルタントで"サバキ"と呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入とする二宮啓之(横山)は、"二蝶会"の強面ヤクザ・桑原保彦(佐々木)と知り合うも、その後は何かとトラブルに巻き込まれてしまう。ある日、映画プロデューサー・小清水が持ち込んだ企画に、ニ蝶会の若頭の嶋田が出資を決め、桑原が実務を担当することになるが、小清水は金を持ったまま失踪。資金回収のため、桑原と二宮が関西やマカオを奔走する様を描く。
原作の黒川氏の作品を小林監督が映像化するのは、過去に『煙霞』を『煙霞~Gold Rush~』(WOWOW・15年7月)として連続ドラマ化して以来、今回で2度目。今月の下旬にクランクインし、12月にクランアップの予定で、東京、大阪、マカオなどでロケが行われる予定となっている。
佐々木は、「狂犬のようで、それでいて喋りはおもろく、でもやっぱり強面な、とてもチャーミングな主人公にゾッコンです!」と自身の役をとても気に入っている様子。横山は、「原作の圧倒的な世界観に魅了され、『ぜひ参加したい!』とすぐに思いました」と振り返り、「バイオレンスの要素がありつつも、2人の軽妙なやり取りが基盤になっていますので、佐々木蔵之介さんとボケとツッコミのような関西の『ノリ』も出していけたら」と、京都出身の佐々木(横山は大阪の出身)との"関西コンビ"に意欲を見せる。
小林監督は「アメリカ村からマカオのカジノまで、狂犬ヤクザとぐうたら貧乏の凸凹コンビが繰り広げる珍道中」と本作を表現。「肩肘張らずに楽しんでいただければ」と呼びかけている。一方の黒川氏は「小説と映像が異質のエンターテインメントであると知りつつ、そこをどう具現化して見せてくれるか愉しみでなりません」とメディアミックスならではの喜びを語り、「俳優陣も文句なし。佐々木さんと横山さんが疫病神コンビをどんなふうに演じてくれるのでしょう」とダブル主演の2人にも大きな期待を寄せている。