策定進むユニコードの縦書き仕様
東アジア地域では文字を横書きおよび縦書きの双方で表現することがある。日本では新聞、雑誌、小説、漫画、国語などいくつかの教科書、特定の公文書などで縦書きが使われることが多い。日本語では縦書きになった場合、いくつかの文字は回転するほか、寄り添う場所が変更されるものがある。
空白や矢印などは回転、始め括弧と終わり括弧はそれぞれ別方向に回転、句読点や濁点・クオーテーションなどは位置の移動、小さいひらがなやカタカナは寄り添うベースラインが変更、罫線も状況に応じて回転、㍻や㍑といった一文字内に文字が収まった記号は1文字内で横から縦へ内容を変更する必要がある。
こうした縦書き中のラテン文字は90度時計回りに回転させて配置したり、数字など1文字文の横幅に2文字が収まる場合には回転させずにそのまま横で表示したりすることもある。
Unicodeの縦書き対応がより進んだ場合、縦書きに対応したアプリケーションの増加など、縦書きに関する表現力の向上などが期待される。