ブライアン・シンガーら、黒澤作品を敬愛「映画作りに大きな影響与えた」
『X-MEN』シリーズで知られるブライアン・シンガー監督は「東京国際映画祭の審査員長として、そしてすばらしい審査員団と仕事ができることを光栄に思っています」とあいさつ。審査の基準について「いろんな国々からの映画、ジャンルもホラーからコメディ、ドラマと広い。国の文化の違い、その上にジャンルの違いということは、審査員の私たちにとって課題になる」と審査の難しさを語った。
『卵の番人』『キッチン・ストーリー』で知られるノルウェーのベント・ハ-メル監督は「物語がどれだけ上手に語られているかが一つの審査基準」、『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユン監督は「最終的にすばらしい作品というのは、言葉が万国共通に物語をうまく語っているもの。そういう基準で見ていきたい」とコメント。『ゴジラVSキングギドラ』の大森一樹監督は、「映画祭が始まって30年。産業革命と言われるくらい映画の形が変わってきた」と言い、「どのように産業革命に対応しているのかを見られたら、ヒントを与えてくれる映画があればベストな映画にしたい」と伝えた。
日本の映画で影響を受けた作品を聞かれると、外国人審査員全員から黒澤明監督の名前が挙がり、ブライアン・シンガー監督は「スピルバーグ、ルーカスでさえ黒澤さんの影響を受けているという。ほとんど映画を見る時は、スピルバーグを見て黒澤さん、ルーカスを見て黒澤さんというくらい、黒澤さんは自分の映画作り、映画業界に非常に大きな影響を与えた」と話し、「三船敏郎さんがアメリカに来られた時に会うすばらしい経験があった」ということも明かした。トラン・アン・ユン監督は「溝口(健二)、小津(安二郎)、成瀬(巳喜男)、柳町(光男)、橋口(亮輔)、是枝(裕和)」と名前を挙げ、「日本映画から学ぶことはたくさんある」と語った。
イギリスに留学していた時に黒澤監督の話を聞く機会があったという『インファナル・アフェア』のナンサン・シープロデューサーは、「お年を召しているにも関わらず『毎日学ぶことがいっぱいある』と話された言葉はいまだに心に残っている」と言い、黒澤作品は「今でも新しく何か学ぶものがある」とコメント。『未来を生きる君たちへ』のスサンネ・ビア監督も「若い時から黒澤監督の影響を非常に受けている」と言い、ベント・ハーメル監督は「小津監督、黒澤監督が好き。『羅生門』を南米の友人に見せたばかり」と明かした。
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