くらし情報『エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (341) 傾斜マンションと倒産社長。報告書を鵜呑みした進捗0.2』

2015年10月30日 09:52

エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (341) 傾斜マンションと倒産社長。報告書を鵜呑みした進捗0.2

エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (341) 傾斜マンションと倒産社長。報告書を鵜呑みした進捗0.2
○ホームセンターでは売られていない

支持層と呼ばれる固い地盤にまで、基礎となる"くい"が届いていなかったことにより、建物が傾斜した横浜市の「マンション傾斜問題」。くい打ち作業を行う際に、「状況を記録するためのプリンタの電源を入れ忘れたうえに、記録紙がドロで汚れ、それに加えて雨に濡れたことで、担当者は他のデータをコピペして作業報告書を偽装した。だから誰も気がつかなかった」と、販売した業者が説明を行いました。

しかし、プリンタの電源を入れ忘れていたなら、そもそも記録紙がないはずですし、専門家によれば一般的に、雨の日はくい打ち作業を行わないとのこと。

何より、この手の"くい"はホームセンターで販売されておらず、地質調査を行ったうえで"くい"の長さが決まるはず。つまり、くい打ち業者の一存で、長さは決められないはずだ……。と、首をかしげていたら、建設を担当した会社がテレビ局の取材に対し、ボーリング調査に不備があったことを認めたうえで、

「下請けが"くい"を打った段階で固い地盤に届かなかったというデータを出してくれれば、追加で"くい"を打てた。そうすれば、問題は起きなかった」

と言い訳していました。

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