くらし情報『白騎士、見参 - 中国の新型ロケット「長征六号」が切り開く未来 (4) そして人類は2つの火星行きロケットを手に入れる』

白騎士、見参 - 中国の新型ロケット「長征六号」が切り開く未来 (4) そして人類は2つの火星行きロケットを手に入れる

白騎士、見参 - 中国の新型ロケット「長征六号」が切り開く未来 (4) そして人類は2つの火星行きロケットを手に入れる
2015年9月20日、中国は新型ロケット「長征六号」の初打ち上げに成功した。長征六号に使われている技術は、世界的にも実用例が少ないきわめて高いものであり、またその技術を共有する、中型、大型のロケットの実用化に向けた先駆けとして、今回の打ち上げ成功は大きな意味をもっている。

第1回は長征六号を含む、次世代の長征ロケットが開発されるまでの経緯について、また第2回では、長征六号に使われている新開発のロケット・エンジンについて紹介した。そして第3回では、決まった部品の組み合わせだけで様々なロケットを造る「モジュール化」という技術の概要と、その技術が次世代長征ロケットにどのような形で取り入れられたかについて紹介した。

連載の第4回では、長征六号の性能や実力、今後の展望をはじめ、ロケット・エンジン以外の新しい技術、そして長征六号の先にある超大型ロケットについて紹介したい。

○長征六号の実力

かくして開発された長征六号の打ち上げ能力は、高度700kmの地球を南北にまわる太陽同期軌道に最大1080kgとされる。これは日本の「イプシロン」ロケットや、インドの「PSLV-CA」ロケット、ロシアの「ローカト」

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