2015年11月5日 08:30
IC以外の半導体市場は光が伸びるもセンサなどは伸び悩む - IC Insights
半導体市場調査会社の米IC Insightsは10月末、統計上半導体集積回路(IC)分野に属さない、その他のカテゴリである「オプトエレクトロニクス」、「センサ/アクチュエータ」、「ディスクリート半導体」といった3分野(O-S-D)の世界市場実績および予測を発表した。
これによると、照明用デバイス、赤外線回路、CMOSイメージセンサ(いずれもオプトエレクトロニクス分野に分類)などごく一部の主要デバイスが2桁成長を続ける一方で、ダイオード、整流器、パワートランジスタなど(ディスクリ―トに分類)やほとんどのセンサ市場は1桁縮少する。この結果、2015年にこれらの市場全体としては3%成長し、史上最高となる664億ドルに達する見込みであるとする。2014年は前年比9%増しの644億円で史上最高としていたが、今年はこれを更新することとなる(図1)。
2015年の世界市場における半導体全体の売上高は、前年比0.5%かそれよりわずかな低下で3541億ドルに留まると予測される。O-S-Dは、その半導体売上全体の19%を占める見込みだ。ちなみに今年、世界市場での集積回路の売上高は前年比1%低下しそうだ。