くらし情報『放医研、認知症を早期に発見できるヘルメット型PETを開発』

2015年11月6日 15:37

放医研、認知症を早期に発見できるヘルメット型PETを開発

放医研、認知症を早期に発見できるヘルメット型PETを開発
放射線医学総合研究所(放医研)は11月5日、ヘルメット型PET(陽電子断層撮影法:Positron Emission Tomography)の開発に成功したと発表した。

同成果は、放医研とアトックスの研究チームによるもので、11月5日~7日に開催されている第55回日本核医学会学術総会で報告された。

PETは、身体の中の生体分子の動きをそのままの状態で外から見ることができる画像診断法の一種で、特定の放射性同位元素で標識したPET薬剤を検査対象者へ投与し、そこから放射される陽電子に起因するガンマ線を検出することにより、体深部に存在する生体内物質の分布や量、時間変化を測定できる。

これらを測定する従来のPET装置では、感度を上げるため検査対象に測定器を近づけた際、解像度が劣化してしまうという課題があったが、今回の研究では近づけても解像度を維持できる「3次元放射線検出器」の特性を活かし、頭部に最も検出器を近づけられるようにした。具体的には、半球状に検出器を並べた内径25cm、外径50cmのヘルメット部のほかに、あご部にも帽子のあごひものように検出器を追加配置することで、脳の中心部の感度を高めた。

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