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JVC、「WOOD」発表会 - 独自のウッド技術をついにハイレゾヘッドホンに投入

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JVC、「WOOD」発表会 - 独自のウッド技術をついにハイレゾヘッドホンに投入
●「ウッド」といえばJVC
JVCケンウッドは11月10日、ハイレゾ対応ヘッドホン「WOOD 01(HA-SW01)」「WOOD 02(HA-SW02)」を発表。同日、東京都渋谷区のビクタースタジオで製品発表会を開催した。発表会の終盤には歌手の家入レオさんが登場し、生歌を披露するというサプライズもあり、まさに「JVCケンウッドにしかできない」発表会を展開していた。

○「SIGNA」の上をいくハイエンドモデル

JVCケンウッドは2015年9月に、同社初となるハイレゾ対応ヘッドホン「SIGNA」をリリース。同社は「SIGNA」をJVCブランドにおけるハイクラスヘッドホン「CLASS-S」の第1弾と位置づけ、今後のハイレゾ製品拡充を匂わせていた。そしてこのたび、第2弾となるヘッドホン「WOOD 01」「WOOD 02」発表する運びとなった。

筆者は会場で「WOOD 01」「WOOD 02」を試聴。「WOOD 01」はボーカル・演奏ともにダイレクト感が強い。
音が耳のすぐそばで鳴っているような印象があり、特にボーカルのブレス音はかなり鮮明に聴こえる。また、高音の抜けが抜群によく、交響曲におけるフルートなどは特に再現度が光っていた。「WOOD 02」は「WOOD 01」と比べると音場はやや狭まるが、フラットなバランスの良さと音の量感は「WOOD 01」に劣らない。

○「ウッド」といえばJVC

発表会では、JVCケンウッド メディア事業統括部の安富稔氏から、ヘッドホン「WOOD 01」「WOOD 02」開発までの詳しい経緯について説明があった。JVCはこれまで、独自技術を投入した製品群として、ウッドドームユニットを搭載した「WOODシリーズ」のイヤホン、リアルな低音を再現した「LIVE BEAT」、ハイレゾヘッドホン第1弾「SIGNA」などを展開してきた。新モデル「WOOD 01」「WOOD 02」は、JVCの独自技術に、ハイエンドの証「CLASS-S」という付加価値を組み合わせた構図だ。

同社のお家芸といえば、30数年前から開発を重ねてきた「ウッドコーンスピーカー」が思い浮かぶ。今回の「WOOD 01」「WOOD 02」はそのウッドコーンスピーカーで培った高音質テクノロジーを、ヘッドホンに投入したという印象だ。
●一度は開発を断念した「木製振動板」
木製振動板は、音の伝播速度の高さや定在波の発生しにくさ、自然な減衰特性が持ち味とされており、不要な振動からくるノイズを抑える効果がある。同社は2005年ごろにヘッドホン向け木製振動板の開発に着手していたが、軽量化の難しさから開発が難航し、一旦中止となっていた。しかし、「HA-FX1100」などでイヤホン用の木製振動板の開発に成功したことから、再びヘッドホン用振動板の開発を再開したという。

ヘッドホン用のウッドドーム振動板開発にあたっては、木材のカットに使用する刃物や、切削部の湿らせ方(木材は切削前に湿らせる必要がある)など、細かい工程も研究。フィルム振動板には、SIGNAにも採用したPEN素材を使用している。また、新開発のハイエナジー磁気回路を採用。1テスラを超える高い磁束密度を実現するほか、リニアリティの良いプレート形状を実現させることで、ドライバーの駆動力を向上させている。

また、ドライバーユニットに異種材料を組み合わせることで振動を抑制。
ウッドパーツの選定にも試行錯誤を繰り返し、材質や形状を検討したうえで最適な組み合わせを採り入れた。

○家入レオさん登場

発表会の終盤には、「CLASS-S」のタイアップアーティストを務める家入レオさんが登場。実際にWOODシリーズを試聴した感想について、「目を閉じているだけなのにその曲の情景がぱっと思い浮かぶ。ブレスの音もよく拾うので、アーティスト泣かせです」と話した。

そして、「CLASS-S」シリーズのプロモーションで使用されているヒット曲「君がくれた夏」をサプライズで生披露。家入レオさんの生歌を発表されたばかりのWOODシリーズで試聴するという、なんとも贅沢な時間を堪能させてもらった。

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