くらし情報『25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (25) 小学生の息子と考える「難民や戦争のこと」』

2015年11月12日 16:16

25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (25) 小学生の息子と考える「難民や戦争のこと」

25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (25) 小学生の息子と考える「難民や戦争のこと」
前回、前々回の豊島原稿を見ながら、小学生の息子との会話を思い出しました。家で新聞を読んでいると、見出しを見て「これ、何?」とか「どうして、逃げているの?」と聞かれることがよくあります。「住んでいる国が安全じゃなくなったからだよ」と言うと「ユレクみたいに?」と会話は続きます。

「ユレク」とは夏休みに息子と一緒に見た映画「ふたつの名前を持つ少年」の主人公。第二次世界大戦中のポーランドで育った8歳のユダヤ人少年です。ナチスのユダヤ人狩りから逃れた父親は、ユレクに「ユダヤ人であることを忘れ、ポーランド人として生きのびろ」と教えます。

父親に言われた通りに、ユダヤの名前をポーランド風に変え、ひとりきりで農村を渡り歩き、人々に助けられ、時に密告されて危険にさらされながら、ユレクは戦争終結まで生き延びました。実在の人物の体験を児童書にまとめたのは映画の原作『走れ、走って逃げろ』(岩波少年文庫)です。


息子と同年代の少年から見た戦争や人種迫害はどういうものか……。有事の時、子どもの身を守るために親は何ができるのか。夏に映画を見た時は、主にそういう観点でした。

○難民問題から「自分たちは何ができるのか」

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