2015年11月12日 18:25
10周年を迎えたレノボ・ジャパン、ICTを超えた「共創」を目指す - ThinkPadが歩んだ歴史を振り返る
●ThinkPadの父が語ったこれまでの歩み
レノボ・ジャパンは今年、設立10周年を迎えた。これに合わせて、11月11日に都内でメディア向け事業説明会を実施。日本アイ・ビー・エム(日本IBM)から続くThinkPadの歴史を振り返るとともに、今後の事業戦略について説明した。
○「ThinkPadの父」が語るThinkPadと歩んだ道のり
まず、同社の取締役副社長である内藤在正氏の登壇からスタート。「ThinkPadの父」として知られる内藤氏は、1974年に日本IBMに入社してから、初代「ThinkPad 700C」の技術開発に関わるなど、ThinkPadの発展を支えてきた。
実は、日本が世界市場向けのThinkPad開発を担当していたということを知っている人はあまり多くないのではないだろうか。この背景として、日本IBMには、LCD ディスプレイ、HDD、低消費電力CMOS、高密度実装基板、PCチップセットなどPCを作るうえで重要な技術力が揃っていた。さらに、バッテリ、フロッピーディスクドライブ、キーボード、カーボンファイバーなどの分野で高い技術を持つ企業が日本に多く集まっていたことも挙げられる。