25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (26) 中国でバーゲンセールの嵐が巻き起こる! 「独身の日」とは?
11月11日は中国で「独身の日」。日本のバレンタインのように商業化されたイベントで、特にネット販売業者が破格のバーゲンセールを行う。今年は例年になくヒートアップして、最大手アリババ集団は、なんと1.7兆円相当を一日で売り上げた。
そこで、私がアドバイザリーを務めてきた中国の大手商業銀行や取引所に勤める若手社員たちに、「独身の日」の意味を聞いたところ、二つの答えが返ってきた。まず、結婚する前に「独身時代を謳歌する日」。この意図が商業化されビッグイベントになった。次に、独身時代に終止符を打ち、いよいよ婚姻登録する日。婚姻登録所に長蛇の列が出来るという。
更に、独身にサヨナラしたくても出来ない人たちのために上海市は2011年から「届婚恋博覧会」と銘打ち、いわゆる婚活イベントを開催してきた。背景には、一人っ子政策で、結婚願望はあるが独身の身に甘んじている男性が増えてきたという人口動態が指摘される。特に女性胎児の中絶が増えた結果でもある。このイベントは第一回目から数万人規模で開催され、知り合いの30代前半の若手行員も参加してきた。親同伴も目立つという。
中国では男性間の競争が激しく、マイホーム購入が結婚の前提とされる。