2015年11月14日 07:30
福島第一原子力発電所は、「普通の職場」なところが面白い - 話題のルポ漫画『いちえふ』作者に聞く
●「現地にいって見てきてやる」
福島第一原子力発電所(通称"1F")で作業員として実際に働いた経験をルポルタージュ作品として描いた漫画『いちえふ』。「週刊モーニング」掲載時から話題となり、「このマンガがすごい! 2015」オトコ編で第4位を獲得、国内外のメディアから注目されるなど、あらゆる方面で話題を読んだ作品である。作者は竜田一人さん。これはペンネームであり仮名。本名を明かさないのは、これからも"1F"で働くことを熱望しているからだ。そんな竜田さんに、「仕事場としての"1F"」について教えてもらった。
○被災地のために何かしたいし仕事も変えたい="1F"へ
――『いちえふ』が第3巻でいったんお休みになるとのことで、改めて竜田さんが福島第一原子力発電所="1F"に働きに行くことになった理由や、漫画にした経緯を教えていただければと思っています。竜田さんはもともとプロの漫画家として活動されていたそうですね
漫画を描いてはいましたが、いわゆる売れない漫画家でした。
会社勤めは向いていないタイプだったし、家で漫画を描いて暮らせるならそっちのほうがいいなぐらいの気持ちで描いてましたね。でもそんな程度の覚悟じゃやっぱり食えない。