くらし情報『富士フイルム「X-T10」+「XF56mmF1.2 R APD」 - APS-C最高峰のボケを味わう』

2015年11月14日 16:12

富士フイルム「X-T10」+「XF56mmF1.2 R APD」 - APS-C最高峰のボケを味わう

と、以前、X-T10のレビューで書いたとおり、今回の実写作例は思い切ってポートレートのみとした。屋外撮影時の天候は曇天。日常の外出で友達や恋人を撮影することを想定している。

白い肌と艶やかな唇が魅力的なモデルさんなので、多くの写真が頬のハイライトを基準に露出を取っている。ただ、大口径レンズゆえかブラウスが白の場合は階調が飛びやすいので、露出のせめぎ合いが難しい。

最短撮影距離は70cmなので、それなりに寄った撮影も可能。ホワイトバランスを意図的にずらしてみたり、Xシリーズならではのフィルムシミュレーションを選んだりしながらの撮影は非常に楽しかった。

APS-Cで56mmという焦点距離は、街中では若干取り回し難い。
全身を入れようと後ろに下がると、被写体との間に人が入り込んでしまったり……。ただし、街の雑踏やごちゃごちゃした背景をたやすく美しいボケ模様として整理できてしまうのは、たいへん心強い。

背景に玉ボケのある写真を見るとわかるとおり、決して大きなボケが得られるわけではないのだが、ボケ足の長さと階調のなだらかさから、背景をとてもキレイに整理できるのだ。ボケは大きさより美しさ。

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