IoTで実現される仮想と現実の融合 - IoTをプラットフォームとして見据えるPTCの戦略
IoTとはInternet of Thingsの略であることは今さらながらの話ではあるが、同氏は今後、その「T」の部分が変化していくとの見方を示し、「将来的にTHINGSが価値を提供していく鍵となる」ことを強調。「PTCは3D CADの提供を通じ、製品設計の支援を行ってきた。そうしたデジタルプロトタイプには、製品に関するあらゆる情報が集まっている。これまでは、そうした情報は製造に渡された後は捨てられており、現実の製品と仮想(設計)は分かれていた。しかし、モノは変化しており、センサやソフトウェアを介することで、現実と仮想の世界が収束してきている」とし、そうした2つの世界をつなぐためのソフトウェアプラットフォームが必要になってきているとした。
現実の世界の"モノ"から、さまざまな情報を仮想の世界に届けようと思うと、単なる物理的なコンポーネントを、データを取り込む部分やクラウドに送信する部分などと組み合わせ、データベースでデータを管理する必要が出てくる。
「こうした情報を活用することで、新たな機器の開発につなげられる」(同)とするが、IoTをプラットフォームとして実現しようとすると、「データをいかにして取得するのか」と「データに対して何を行うのか」という2つの問題が生じることとなる。同氏は「データを扱い可能な情報に変えなければ、ビジネスとしての活用はできない。そうしたソフトウェアもPTCでは提供している」とも語り、「我々が過去買収も含めて得てきたソリューションを活用することで、データサイエンティストを必要とすることなく、情報の解析などを行うことが可能ができるようになっており、そうした結果は、従来のプロトタイピングの世界とも共有することも可能」であることを強調した。
こうした発想は同氏の「これまでなかったユニークなアイデアをPLMやCADだけでなく、プラットフォームとして集約していく」という発言にも表れている。これにより、例えば、パートナーと連携することで、作業現場の状況とそのCADデータをスマートグラスやAR表示が可能なタブレットなどを通じて、現場と遠隔地の双方がリアルタイムで共有し、作業手順の提示などを含めた早期の問題解決を図ることが可能となる。
また、そうしたデータを設計にも容易にフィードバックできるようになるため、今後の製品開発に、それを盛り込み、問題が発生する前に解決してしまうということも可能となる。「統計学者やデータサイエンティストがいなくても、データの中から、何が起こっているのかを予測することができるようになる。その結果、ユーザー行動の理解やサービスリソースの最適化、歩留り問題の際のパターン検出、サプライチェーンの最適化といったことを図ることが可能となる。
現場から提供されるデータはすでに構造化されたものであり、分析には最適だ。こうした融合を今年中に完了させたいと思っている」としており、こうした現実と仮想の融合は、大きな好機であることを強調。「(現実と仮想の融合については)課題も多いが、チャンスとも言える。6000名のPTC社員を代表して、顧客に向けて、現実と仮想の融合をさせる支援を進めていきたいと思っている。我々はそれを実現できるだけのポートフォリオを有している。力になれると思ってもらいたい」とした。
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