2015年11月24日 20:35
Microsoftが挑む次世代のセキュリティ対策 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
米Microsoftは11月17日「Enterprise security for our mobile-first, cloud-first world」と題したブログ記事を公開した。「モバイルファースト、クラウドファーストにおけるエンタープライズセキュリティ」と、一見するとエンドユーザーには関係がない話に見える。だが、水に色がついていないように、我々が普段から使用するインフラにコンシューマーもエンタープライズもない。そこで同記事から今後のMicrosoftが目指すセキュリティ分野の将来を読み解く。
記事を投稿したMicrosoft Chief Information Security OfficerのBret Arsenault氏は、「(CEOの)Satyaは、各種ツールを連係した新たなセキュリティ手法を確立させようとしている。そのためセキュリティ関連の研究機関に10億ドル以上を毎年投資してきた」と自社の取り組みを明らかにした。
この10億ドルという金額は、Microsoftにとってどの程度の比重を占めているのだろうか。同社は2015年6月期決算の純利益を122億ドルと発表しているため、その約12%をセキュリティ分野の研究に投資していることになる。