2015年12月4日 09:30
うちのオウンドメディア (1) 企業色を薄めた情報提供で76万人の会員獲得するNECの「WISDOM」
NECが運営する「WISDOM」は、タイトルロゴ周辺にも「NEC」の文字はなく、ドメインもコーポレートサイトとは別だ。記事をすべてスクロールした最後に、NECのロゴが1つあるだけだ。
コンテンツは経営層およびビジネスパーソン向けの、ビジネスに役立ちそうな知識やカルチャーが中心となっており、NECの製品紹介や導入ユーザーレポートなどもない。企業が運営するオウンドメディアでありながら、企業色がかなり抑えられている印象だ。
「WISDOM」が誕生したのは、2004年12月のことだ。過去にNEC Solutionsが発行していたメールマガジンがベースになっており、「WISDOM」の前身にあたるサイト「ITスクエア」ではコーポレートサイトの一部ではあったものの、NEC色を抑えた構成としていた。「WISDOM」は、その方向性をさらに推し進めたものになっている。
「NECを強く押し出すと、会員がIT関連の人に限られてしまいます。
経営企画やマーケティング、研究開発に従事している方など、多彩な会員を得たいという狙いから、URLにもNECを含めない形で独立することになりました」と語るのは、NECマネジメントパートナー マーケットコミュニケーション事業部 第一マーケットコミュニケーション部 シニアエキスパートである桑原通江氏だ。