2015年12月4日 22:41
QualcommとXiaomiが特許ライセンス契約で合意、両社のビジネス拡大に道
だがQualcommにとっての苦難は、今年2月に発表された中国政府機関との独占禁止法に関する和解で、制裁金ならびに新しいライセンス料金形態の導入を余儀なくされたことで、結果として他国に比べて中国内での収益率が落ちている点だ。とはいえ、端末メーカーの偏在状況を考えれば中国は大きな足場であり、同社にとって大きな前進といえる。
一方で、これはXiaomiにとっても将来的な事業拡大の布石になるともいわれている。同社は現在中国を中心に主に新興国を携帯端末ビジネスの市場ターゲットとしているが、その理由は特許や知的財産の問題にあるといわれる。先進国への進出は、比較的若い同社にとって格好の特許訴訟のターゲットとされる可能性を秘めており、新興国で成功していたビジネスモデルをそのまま持ち込むことが難しい。だが今回のQualcommとのライセンス契約のように、1件ずつ問題を潰していくことで、将来的な市場拡大に向けた地ならしとなっていくだろう。
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