2015年12月7日 12:33
運送業界の大きな波紋に? 新シェアリングサービス「ハコベル」がスタート
●ハコベル安さの秘密
日本に新たなシェアリングエコノミーが誕生した。ラクスルは3日、クローズドβ版として提供してきた運送サービス「ハコベル」の正式運用を開始した。運送トラックの非稼働時間をネットを通じて活用するサービスで、運送業界に波紋を呼ぶビジネスになるかもしれない。
ハコベルは、パソコンやスマホアプリを通じて、手軽に利用できるチャーター便形式の運送サービス。一言で言えば、「ライドシェアサービス『Uber』の物流版」(ラクスルの松本恭攝代表)だ。Uberは移動希望者とドライバーをマッチングするが、ハコベルは物の移送希望者と運送会社をマッチングする。
ハコベルでは、依頼者が集荷・場所などの必要な情報を入力・予約すると、ハコベルに登録したドライバーとマッチングを行う。マッチしたドライバーのもとにスマートフォンで連絡がいき、運送可能なドライバーは、電話で依頼者に予約を確認。
注文が確定すれば、ドライバーが依頼者のもとに駆けつけ、荷物を運送する。利用後は、依頼者がドライバーを評価することができ、優良なドライバーのみのサービス提供も可能となるという。
届け先は日本全国可能。集荷対応エリアは東京、神奈川、埼玉、千葉、福岡に限られるが、順次拡大していく予定だ。