『真犯人フラグ』怪演でも話題 桜井ユキ、挫折と遅咲きの転機「心を折られることは大事」
それを思い出すためにも、久しぶりに歩いてみました。当時とはだいぶ変わっていたのですが、すごく懐かしかったですね。
●あの人に出会わなければ「今の自分は確実にいません」
――19歳の頃、福岡から上京されたそうですね。
上京というか、“瞬殺”で福岡に帰ってしまったので(笑)。その後、お芝居を始めるきっかけとなるマネージャーさんと出会いました。「東京に来て一緒に仕事をしよう」と誘われて上京したものの、「東京嫌い!」「こんなところに住んで仕事なんて無理!」とすぐに帰ってしまいました。初めての一人暮らしに慣れなくて……。芸能のお仕事もずっとやりたいとは思っていたのですが、精神が追いつかなかったんです。
その後、22~23歳ぐらいのときに再び声をかけていただいて、年齢的にも今がラストチャンスだと思って再び上京しました。お芝居のことを何もやったことがなかったので、そこから2年ぐらいワークショップに通って演技の勉強をして、24歳からようやくお芝居の仕事をいただけるようになりました。
――福岡に戻って再び上京するまでの3~4年ぐらいの間、焦りや将来への不安は当然ありますよね。
それが全くなかったんですよ(笑)。