2015年12月11日 08:30
イチから復習、IoT/WoTって何? (3) IoTの次の概念? Web of Things、WoTとは
近年IoT(Internet of Things)という言葉を聞くようになりました。日本政府が出す「日本再興戦略」改訂2015でも、ビッグデータやAI(人工知能)と並び、ビジネスや社会そのもののあり方を根底から揺るがす改革の要因として扱われています。
今回は、IoTのその先にある「WoT」について解説していただきます。
○Webがインターネットにもたらしたもの
「インターネット」が世界に浸透し始めたのは1980年代です。
当時はさまざまな通信規格が存在していましたが、徐々にTCP/IPという通信規格の採用が広がり、世界中に散らばっていたネットワークが1つに繋がりだしました。
しかしながら、ネットワークが繋がったといえ、情報は世界各地に散らばっている状況でした。例えるならば、世界中に手紙が届くようになったものの、人々はどこに手紙を送ればいいか分からず、手紙の文面の言語が目的ごとに異なったのです。ニュースを見たり、メールを送ったり、テキストを送ったり、ファイルを送ったり……etc。
それぞれのサービスごとに言語があり、専用アプリケーションがありました。
「Web」が登場したのは1990年代です。