日本ヒューレットパッカード、「HPE 3PAR StoreServ」の新製品発表
初めに、日本ヒューレット・パッカード 執行役員 エンタープライズグループ事業統括 ストレージ事業統括本部事業統括本部長の山口太氏が、「3PAR StoreServ」の特徴を説明した。
山口氏は同社においてオールフラッシュの売上がハードディスクを上回ったとして、オールフラッシュが普及している状況を示した。「オールフラッシュにはスピード、信頼性、経済性が求められる。3PAR StoreServはSPC-2のベンチマークでワールドレコードを樹立している。また、SSDの書き込み上限を向上させるアダプティブスペアリングにより、容量を3.84TBまで確保でき、1GB当たり1.5ドルという容量単価を実現している」と、他社のオールフラッシュに対する「3PAR StoreServ」の優位性をアピールした。
続いて、ヒューレット パッカード エンタープライズ エンタープライズグループ HPEストレージ バーチャルデベロップメントユニット バイスプレジデント ビル・フィルビン氏が、今回の発表内容について説明した。
今回発表されたのは、Oracle Database向けソリューション「3PAR Flash Acceleration for Oracle」、HDDからの移行ツール「3PAR Online Import」にIBM XIVへの対応、3D NANDドライブのサポート、フラッシュを最適化するブロック/ファイル・アーキテクチャ「3PAR StoreServ 8200 Converged File and Block Starter Kit」」など。
フィルビン氏によると、「3PAR Flash Acceleration for Oracle」はEMC VMAXなどの既存のシステムを引き続き利用できる、HPEによる検証済みのソリューションで、EMC VMAXにおいて、Oracle Databaseの性能を最大75%引き上げることが可能だという。フィルビン氏はさらに、SPC-2ベンチマークにおいて、3PAR StoreServがEMC VMAXに対し、半分のコストで13%高速という記録を出したと語り、EMC製品に対するアドバンテージを強調した。
また、重複排除バックアップアプライアンス「HPE StoreOnce Systems」の最新モデルに対し、「StoreOnce Recovery Manager Central(RMC)」ソフトウェア経由で、「3PAR StoreServ」からのアプリケーションと連携したスナップショットオフロード機能を提供することができる。
RMC 2.0では、VMwareに加えてMicrosoft SQLの連携がサポートされ、3PAR StoreServからMicrosoft SQLスナップショットを直接作成し、複数拠点のあらゆる「StoreOnce」に移動可能になった。これにより、「アプリケーション中心のバックアップを提供できるようになった」とフィルビン氏。
そのほか、LTO-7に対応したテープドライブや自動化ライブラリの提供も開始され、前世代のLTOテクノロジーと比較して2倍近いパフォーマンスと2倍の容量を実現するとしている。
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