くらし情報『胃/前立腺がんに関する転写超保存領域の発現異常メカニズムを解明 - 広島大』

2015年12月11日 19:55

胃/前立腺がんに関する転写超保存領域の発現異常メカニズムを解明 - 広島大

胃/前立腺がんに関する転写超保存領域の発現異常メカニズムを解明 - 広島大
広島大学(広島大)は12月9日、胃がん、前立腺がんの発生・増殖に関わる転写超保存領域(T-UCR)の同定と発現制御メカニズムを発見したと発表した。

同成果は、同大学大学院 医歯薬保健学研究院 基礎生命科学部門 安井弥 教授、医歯薬学総合研究科 博士課程 後藤景介氏らの研究グループによるもので、12月7日付けの英科学誌「Oncogene」オンライン版に掲載された。

T-UCRは、ヒト、マウス、ラットなど生物種をこえて100%同一の配列が保存されているという特徴を持つ非翻訳RNAで、いくつかのT-UCRはがんにおいて発現が変化していることが近年の研究により報告されている。

同研究グループは、定量的RT-PCR法を用いて胃がん、前立腺がんにおいて発現異常を示すT-UCRを同定。がんにおいて特徴的に発現が低下していたUc.158+Aと発現が上昇していたUc.416+Aという2つのT-UCRに着目し、発現異常をもたらすメカニズムとがんにおける役割について解析した。この結果、Uc.158+AはがんにおいてDNAメチル化の影響を受け、発現が抑制されることが明らかになった。

一方、がんにおいて特徴的に発現が上昇しているT-UCRは、新たながん診断のマーカーになる可能性がある。

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