不動産アドバイザーに聞く! コンビニが近い部屋は意外と危険?
■深夜にルームウェアや軽装でコンビニに出かけない
「コンビニのサービス形態は多彩になり、一層と便利に使える存在として重宝されています。近所にコンビニがあることの利便性は誰しも認識していることですが、実は、コンビニ近くで暮らす女性が、コンビニを拠点とした犯罪に巻きこまれる例もあります」と話す穂積さん。
事件の特徴について、
「コンビニでは、『24時間現金が引き出せる』というサービスがあります。同時にそれは、窃盗や強盗犯にとっても同じことです。ひったくりや強盗で手にしたキャッシュカードやクレジットカードですぐに現金を引き出すことができるのです。
コンビニ近くに住む一人暮らしの女性が強盗に入られ、手足を縛られたまま暗証番号を聞き出される事件がありました。犯人にすると、コンビニが近いとすぐに現金を引き出して逃走することができます。
また、暗証番号が違う場合は、女性宅に戻って再度脅すにも都合がよいわけです。ですから、コンビニ近くで暮らす人には、便利な反面、『近くにコンビニがある=終日現金を引き出せる銀行がある』と認識して防犯意識を高めることをお願いしています」(穂積さん)
それは盲点でした。なにごとも、便利と危険は背中合わせです。
コンビニ強盗は毎年発生し、警察庁発表の「犯罪情勢」でその件数が発表されています。また、平成23年度は深夜営業の飲食店に強盗が入る事件も増えたと報告されています (警察庁発表・犯罪情勢)。
「コンビニ強盗は、深夜の2時~朝5時の間の発生率が高いと発表されています。
この時間帯に、近所だからといって、女性が一人でパジャマやルームウエアのような軽装でねぼけ眼(まなこ)で買い物に行くと、『私はすぐ近くで一人で暮らしています』と言っているようなものです。後をつけられる可能性も高くなります」と穂積さんは注意を促します。
■騒音、タバコの吸い殻やゴミが散乱、閉鎖後は物騒に
さらに穂積さんは、コンビニが近いという環境では、
「車やバイクの騒音、大声で騒ぐ、近隣で座ることができるスペースを見つけ、飲食をしてゴミをまき散らす、タバコの吸い殻の不始末が目につくことがあります。また、一晩中ついている看板の明かりは街の治安に一役かっている反面、騒音同様の害(光害と言います)だととらえる人もいます。これらは、住人の方からよく苦情が寄せられることでもあります。
また、コンビニが閉鎖された場合、駐車場の跡地で深夜にたむろする、あるいは、界わいが急に真っ暗になって物騒などという問題も耳にします」などの事例を話します。
何やらイメージできる風景でもあります。最後に穂積さんは、こうアドバイスを加えます。
「防犯意識は、その部屋での暮らしが長くなるにつれてだんだんと薄れて行きます。コンビニを自分の冷蔵庫代わりに使う人も多いなか、『ふと気が緩んだときこそ危ない』ということを、友人同士などで言い合うようにしましょう」
人災は天災同様に、忘れたころにやって来る、ということでしょう。せっかく便利なスポットが近くにあるのですから、メリットを味わうためにも、これらのことを覚えておきたいものです。
監修:穂積啓子氏
「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。
(藤井空/ユンブル)
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