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「スター・ウォーズ」も一発変換、「Fire TV Stick」(音声認識リモコン付属)を使ってみた【後編】

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「スター・ウォーズ」も一発変換、「Fire TV Stick」(音声認識リモコン付属)を使ってみた【後編】
●やはり音声入力は便利だった

洋画大好きライターが「Fire TV Stick」(音声認識リモコン付属)を使ってみた【前編】

前編では「Fire TV Stick」のセットアップまでをお届けしたが、後編ではリモコンの音声認識機能を中心に、「Fire TV Stick」の実際の操作性や使い勝手をみていこう。

設定だけで結構長くなってしまったが、ここからが本番だ。起動したら、まずは基本的な使い方を解説してくれるお兄さんがアニメで現れるが、これは「設定」から再度見ることができるので、聞き流しても飛ばしてしまってもかまわない。あとはリモコンで見たいモノ、遊びたいモノをサクサク選ぶだけ。

筆者は動画配信サービスを楽しむためにFire TV Stickを購入したわけだが(前編参照)、Fire TV Stick自体は、Amazonが提供するゲームアプリや音楽コンテンツなどにも対応している(これには11月18日にサービスが開始されたばかりの「Amazon Prime Music」も含まれる)が、ひとまず今回は、動画配信サービスをメインに紹介していく。

セットアップが終了したFire TV Stickの画面は、縦スクロールで「ホーム」や「映画」、「設定」といった項目、横スクロールで各項目内のコンテンツが表示される。

「ホーム」画面では、最近楽しんだコンテンツや、それらから導き出された「関連作」、アプリやゲームの「注目タイトル」など、使用中のアカウントユーザーに向けてカスタマイズされたコンテンツや、Amazonによるオススメ作品などがずらりと並ぶ。

このほか、用意されている項目は、Amazonビデオで配信されている映画やTV番組などの映像作品が選択できる「映画」「TV番組」、プライム会員向け動画を無料再生できる「プライム・ビデオ」、対応アプリをダウンロードして遊ぶ「ゲーム」や「アプリ」、音楽が聴取できる「ミュージック」、Amazon Cloud Drive内の写真が表示できる「写真」など。
好きなモノを自由に選ぶことができる。映像コンテンツに関しては、そのまま購入やレンタルも可能だ。

●「スター・ウォーズ」も一発変換
だが、これだけコンテンツが多いとお目当てのタイトルを探すのも一苦労。そこで活躍するのが「検索」だ。検索モードでは、リモコンのカーソルキーでひらがなやアルファベット入力していく。推測変換も搭載されているので、非常に入力しやすい。検索結果は一覧表示されるため、似たようなタイトルがあっても、本当に自分が探しているものをすぐに見つけることができるだろう。

さらに、今回は音声認識搭載リモコン版を購入したので、音声検索を試してみた。
リモコン上部のマイクボタンを押しながら、さらにその上にあるマイクに向かって検索したい文字列を声に出して入力するのだ。

結果は、「こめでぃー」→「コメディー」正解。「ぱーそんおぶいんたれすと」→「パーソン・オブ・インタレスト」正解。「びっぐばんんせおりー」→「ビッグバンセオリー」正解。「さる」→「プロゴルファー猿」、「猿の惑星」、「まんが猿飛佐助」その他多数、と正解。18日に最新作が封切りされた、あの「すたーうぉーず」も、「スター・ウォーズ」と一発で表示(筆者は大ファンだ)。音声認識の精度はかなり高く、普通に発声すればほとんど認識してくれた。

「アニメ」、「アメリカドラマ」、「イギリスドラマ」といったカテゴリ、加えて「感動」、「コメディ」、「ゾンビ」といったジャンルでの検索も可能。
こうした映像作品だけでなく、「パックマン」、「ソリティア」などアプリも同時に横断検索してくれる。

この音声入力は、リモコン上部に備わったマイクに口を近づけるといった動作は必要なく、普通に操作している状態の距離で一般的な会話を行なう程度の声量で十分認識してくれた。さらに、ささやき声で音声検索した場合でも、周囲が静かならばマイクまで10cmほどの距離であれば認識してくれた。これならば家族が寝静まった夜中にこっそり色々楽しむのも便利である(この場合はリモコン検索を使えという話もあるが)。

リモコン以外にも、別売でゲーム用コントローラーもラインナップしている。ゲームを楽しむことも重視したいのであれば、そういったオプション装備も揃えるといい。

●リモコン操作は快適、他社アプリ操作にも対応
見たいタイトルにたどり着いたら、あとは視聴するだけだ。

リモコンによる再生/停止、早送り、巻き戻しなどのレスポンスは良好で、ストリーミングサービスとは思えないほど。
また、早送り/巻き戻しボタンは、一回だけ押すと10秒早送り/巻き戻しになる機能を持っているのも、一瞬セリフを聞き逃した時や、途中から再開する際どこまで見たか確認する時など、非常に便利。おかげで映画&ドラマ天国すぎて、チェックと称した視聴行為に時間を費やしこの原稿を書くのが遅れまくる始末である。

特に再生機能では、ユーザーが選択する動画を予測し、映像の一部を事前にキャッシュしておくAmazonビデオ独自の機能「ASAP」によって、再生ボタンを押すのとほぼ同時に映像が開始されるのが快適だった。

さらに注目したいのは、Fire TV Stickで使える「アプリ」で、HuluやNetflix、ニコニコ動画、Gyao、U-NEXT、MLB.TV、YouTubeなど、他社動画配信サービスが充実していることだ。これらアプリをインストールすると、わざわざPCやタブレット、スマホなどに移動しなくても、Fire TV Stick一本で各社が配信している動画を楽しめるわけである。ただし、Amazonビデオ以外ではASAP機能は働かないので、回線速度によっては微妙な待ち時間が生じる。とはいえこれはFire TV Stick以外の再生環境においても同様なので、気にすることはないだろう。

○Fire TV StickならではのUIと操作感が◎

Amazonビデオを含む動画配信系サービスをテレビで楽しむには、ノートPCやデスクトップPCを接続するというのが、数年前までの一般的な方法であった。
今ならIntelやドスパラ、マウスコンピューターなどによるスティック型PCがあるが、このFire TV Stickでは、PCでは味わえないリモコン操作と、シンプルな独自UIで、手軽に動画配信サービスをリビングの大画面で楽しむことができるようになる。特に音声検索の精度は非常に高い。通常版との価格差も1,500円程度なので、もし購入を検討している人には、音声認識リモコン版を強くおすすめしたい。

ちょっと惜しいなと思ったのは、Fire TV Stickの検索機能が、Amazonのコンテンツのみになってしまっていることだ。例えば、筆者が登録しているHulu、Netflix、ニコニコ動画のアプリをインストールしておけば、全サービスから検索結果を表示してくれると非常にうれしいのだが、さすがにシステムや権利などの問題があると思われ、難しいのだろう。とはいえ、いつか実現することを期待したい。

全体としては操作や検索方法も洗練されていて、接続さえ完了すれば誰でもすぐに使えるだろう、という印象だ。動画配信サービスに加入している、興味があるという人ならば、持っていて損はないアイテムではなかろうか。

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