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貼ったレシートがそのまま棒グラフ化!? - FPが選ぶ家計簿4選

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貼ったレシートがそのまま棒グラフ化!? - FPが選ぶ家計簿4選
●初心者さんには紙がオススメ
いつまでたっても貯金が増えない……。家計に関する悩みは尽きませんよね。家計簿をつけた方が良いのはわかっているのに何を使ったらいいのかわからない。また、使っていてもなかなか長続きしない、そんな方が多いのではないでしょうか?

今回はファイナンシャルプランナーの飯窪直美さんに、初心者でも無理なく続けられる家計簿(実際にノートにつけるアナログのもの)を教えていただきました。

○初心者向けの家計簿選びのポイントは?

――家計ってちゃんとチェックしないとな~と思っていてもなかなか面倒でつい後回しになってしまうんですよね。何か良い方法はありますか?

飯窪さん「出て行くお金は生活習慣によって人それぞれです。気づくと『入るお金』=『出て行くお金』となってしまっている人も少なくありません。自分のお金の『使い癖』を知ることで、支出を自然に減らしていくことができるのが"家計簿"です。
言い換えると貯蓄を考えるならば、まず家計簿で自分のお金の流れをつかむことが基本です」

――家計簿をつける上で今は便利なアプリなども出ていますがアナログのいわゆるノートのような家計簿とデジタルのアプリとどちらがいいのでしょうか?

飯窪さん「家計管理初心者さんにはやはり、紙に書くことがオススメです。理由は下記の3点です」

・自分で書いてる実感がある
・俯瞰しやすい
・気分でデコれる

飯窪さん「確かに、スマートフォンのアプリも最近は優秀ですし、使い勝手が良い上に楽しめる工夫があるものも多いです。また、無料でダウンロードできる家計簿用のエクセルシートも良いものも多くなっています。ただ、紙に書くものの方が俯瞰しやすく、ビジュアルに訴える力がまだ高いと思います。そのときの気分で気ままに書ける気軽さも、これから続けられるかが不安な方にはオススメ。エクセルなどは始めると『〇〇しなくちゃ!』の意識が働いてしまって、最初から疲れてしまいますし、入力しただけで満足して振り返らなくなってしまうんですね。気分が乗ったときはシールを貼ったり、イラストを描いたり、思い出を書いたり。家計簿の範囲を超えて楽しむことができるのが、紙の家計簿の良いところですね」

――なるほど! 時間管理における「手帳」と「スケジューラアプリ」と同じように家計管理においてもそれぞれにメリット・デメリットがあるんですね。
私は初心者向けには紙の手帳が良いと私は考えているのですが、家計簿に同じことが言えるかもしれません。さて、飯窪さんオススメの家計簿は何ですか?

飯窪さん「まずは定番中の定番から。1冊目はコチラです」

○これぞ定番! 「No.28 一ヵ月の収支かひと目でわかる家計簿」

飯窪さん「高橋書店が主催している『手帳大賞』の商品企画部門で大賞を受賞し、商品化した家計簿。主婦が開発したとても使いやすいアイテムです。費目ごとに分かれた記入欄なので、記入していくだけで月ごとの費目別収支を分かりやすく管理できます」

飯窪さん「長く愛用する方が多い家計簿の定番中の定番で、私の母も昔からずっと使ってていました。サイズはB5でゆったりと書くことができますね。贈答の控えやマイカーメモ・マイハウスメモなど付録も充実しています」

○気軽に始めてみるなら「シンプル家計ノート2016」

飯窪さん「2冊目は初めて家計簿をつける方にぴったり! 気軽に始めてみるならシンプル家計ノート2016がオススメです」

飯窪さん「内容がとてもシンプルでしかもリーズナブル! だから1年続けられるか不安な方でも始めやすいところがいいですね。また、項目が細かくないので、ざっくり管理するのにも、しっかり管理するのにもどちらにも対応可能なところも魅力です。
日付も項目もフリーで、自分仕様にアレンジできます。大きな文字、くっきりした線で、見やすく書き込みやすいシニア版もあります」

●かわいい家計簿で楽しく記録
飯窪さん「3冊目と4冊目はちょっと変わり種の家計簿をご紹介します。変わり種といってももちろん使いやすいものをピックアップしました」

○かわいいだけじゃない! 「ミッフィー家計簿付き手帳」

飯窪さん「3冊目はミッフィー家計簿付き手帳です。かわいいだけでなく、レシートなどを入れられるシッパー付きポケットの携帯しやすいA6サイズ」

飯窪さん「手帳と家計簿の必要機能をしっかり押さえていて、しかも色の違う見出し付きで見返しやすい。移動中などのスキマ時間にちょこちょこ書き進められるので忙しいワーキングママにとってもおすすめです」

○記入・計算は一切不要!? 「新 レシート貼るだけ家計簿」

飯窪さん「4冊目は「新 レシート貼るだけ家計簿」。そもそも書くことや計算することが面倒、という方にオススメです」
飯窪さん「メモリに合わせて、レシートを貼っていくだけで、貼り付けた長さが棒グラフになる視覚的な家計簿です。計算はシートにおまかせで計算機も不要。何にいくら使ったかが一目瞭然で、面白いから三日坊主にならないので初心者さんにもオススメです」

○家計簿のコツは「思い出の記録」にあり!?

――ありがとうございました。
では、最後に家計簿をつけるコツを教えてください

飯窪さん「まずは『いくら残るかな……』と計算することを気にするよりも、記録だけするつもりで取り組んでみましょう。お金を使うシーンは日々の生活の他に、プレゼントや友人との楽しいおしゃべりなど思い出と結びついているものもあります。思い出を記録することで、自分にとって『うれしかった思い出や楽しかった思い出』と『あまりうれしくない思い出』が出てきますから、ここから無駄遣いが少しずつ見える形で消えていきます。この段階から収支計算を始めると数字に見えるのが面白くなってきます。最初から完璧ではなく、単に書くことから始めて、書くものが減ったら計算を始めて、計算が面白くなったら計画を立てる。この3ステップで家計簿での管理自体が無理なく続けていけるようになります」

ファイナンシャルプランナーの飯窪さんに、これから家計簿をつけることを習慣にしようと考えている方向けにチョイスしていただきました。2016年は心機一転、使いやすい家計簿で家計管理を始めてみてはいかがでしょうか?

【今回紹介した家計簿】
高橋書店「No.28 一ヵ月の収支かひと目でわかる家計簿」
オレンジページ「おこづかい帳感覚でつけられるシンプル家計ノート2016」
クツワ「ミッフィー家計簿付き手帳」
主婦の友社の本「レシート保管ポケット付き 新 レシート貼るだけ家計簿」

【お話を聞いた方】
飯窪直美さん「育成系FPのみどりとお金の育て方」

たかたく
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