くらし情報『行った気になる世界遺産 (30) 世界遺産のお寺で除夜の鐘を! 藤原清衡が「中尊寺」の鐘に託した想いとは?』

2015年12月28日 06:00

行った気になる世界遺産 (30) 世界遺産のお寺で除夜の鐘を! 藤原清衡が「中尊寺」の鐘に託した想いとは?

行った気になる世界遺産 (30) 世界遺産のお寺で除夜の鐘を! 藤原清衡が「中尊寺」の鐘に託した想いとは?
○世界遺産データ

「中尊寺(『平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-』)」(文化遺産)。岩手県。2011年登録。

いよいよ大晦日が近づいてきました。皆さんさまざまな形で年末年始をお過ごしになることと思いますが、今回は「世界遺産で聞く除夜の鐘」をテーマに、筆者のオススメのお寺をご紹介したいと思います。

1105年、藤原清衡(きよひら)によって再興された「中尊寺」。金ぴかのお堂と言えば、ピンとくることと思います。そう、総緊迫貼りの「金色堂」があるお寺です。
清衡がどのような趣旨で中尊寺を建立したのかを示す史料に、このような文言があります。

「中尊寺の鐘の音が、世界の果てまで響きわたり、生きとし生けるもの皆の苦しみを払い、安楽をとどけてくれますように……」。度重なる戦をくぐり抜けて東北を平定した清衡のことばだからそこ、重みがあります。

現在使用されている梵鐘は1975年に作られたものですが、創建当時と同じ思いで響く鐘の音は、きっと心を安らかにしてくれるものと思います。なお、中尊寺では元旦0時30分より、有料で一般参拝者も鐘を撞くことができるそうです。

他にも、京都や奈良など、世界遺産に登録されている寺院を含めたさまざまな寺院で除夜の鐘を撞くことができます。

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