25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (33) コミックエッセイ『産まなくてもいいですか?』が描く30代働く女性のリアル(前編)
30歳前後の働く女性にとって「子ども」は切実かつ微妙な問題です。私生活では配偶者がいるかどうか、いない場合、近いうちにパートナーを持つことになるかどうか。加えて仕事の忙しさ、収入も気になる要素です。
配偶者がいて、ふたりの収入が安定していて、子育て費用に困らない場合でも、両立できるか?気になることはたくさんあります。職場に子持ちの女性はいるか。その人は周囲からどう思われているか。保育園に入れるか。配偶者は育児に積極的か…?そもそも、自分は子どもが好きなのか、欲しいのか?
○「心から子供を欲しいと思えない私は…」
こういう思いを、分かりやすく丁寧につづったコミックエッセイ『産まなくてもいいですか?』を読みました。
主人公のチホは31歳、結婚2年目で子どもはいません。夫婦仲は良く、仕事もけっこう充実している様子。会社には子どもを産んで復帰する女性もいます。実の母親や料理教室の先輩達からは、会うたびに「子どもっていいわよ」とプレッシャーをかけられる…。
本連載は25歳前後の方向けですが、みなさんが数年後に出会う課題を、とても的確に描いているので、2回に分けて、ご紹介します。
チホの悩みは、本の帯にも書かれている一言に凝縮されています。