震災対策として猫にハーネスの練習をしていただいた
ということで、我が家での室内ハーネス特訓の様子をご覧いただきたい。
使用するのは、ボディに装着させるタイプのハーネスだ。首輪にリードをつないでも良いかもしれないが、我が家では「首輪がすぽっと抜けて猫が脱走してしまう」ということを何より危惧しているため、ハーネスはこちらのタイプのものを選んだ。
○装着の仕方
ハーネスを体に装着させ、最後にこちらのワンタッチバックルをつける。
ハーネスの背中部分にリードをつなげて完了だ。
○弟猫の様子
我が家で使用しているハーネスは、2つ。
兄猫用にLサイズのピンクのものと、弟猫用にMサイズのグリーンのものだ。
ハーネスを購入する時は、サイズに十分注意していただきたい。ペットの体重や、胴周りによってサイズが変わる。
小柄だからSサイズで良いだろうと適当に買ってしまったりすると、結局体に入らず買い直し……なんてことにもなりかねない。
○ハーネスの慣らし方
さて、装着が完了したら、猫本人にハーネスに慣れてもらおう。
我が家では、今でこそ月に一度15分ほどハーネスの練習を行っているが、最初はやはり、猫がハーネスに緊張してしまっていた。ハーネスを装着すると、歩こうとせずにコロンと床に寝転がり眠り始めてしまうのだ。
我が家で行ったのは以下の手順だ。
(1)最初の3カ月はハーネスの装着だけ行う。月に2度、5分程度ずつ。
(2)次の1カ月でフローリングで歩行の練習。月に2度、5分程度ずつ。
(3)最後の1カ月で、階段など高低差のある場所で歩行の練習。ここまでできたら月に1度、15分行う。
やはり、最初の(1)の段階が重要だ。ハーネス=嫌なことが起こる、と覚えられてはもう二度と歩いてはくれない。
(1)の段階では、リードもつけず、ボディのハーネスだけを装着。装着した後は、猫の自由にさせておく。おやつをあげたり、大好きなおもちゃを出してみたり、リラックスしてもらうようにすると徐々に慣れてくれるだろう。
○兄猫の場合
兄猫の場合も、前述の方法でトレーニングを行い、今ではハーネスも一切てこずることなく使うことができている。先ほどご紹介した弟猫のものと色違いのハーネス。胸元に腕章のようなものがついていてオシャレだ。
ハーネスの練習の後には毎回おいしい猫用オヤツがもらえることを知っている兄猫。今ではハーネスをつけた瞬間にはオヤツへの期待でこのように誇らしげな表情をするのだった。
○並ぶと……
左のピンクのものがLサイズ、右のグリーンのものがMサイズだ。体重はそれぞれ左が6.1キロ、右が3.5キロだ。
○撫でてたらオヤツと勘違いされた
いくら慣れているとはいえ、ハーネスを装着してもらったら丁寧に褒めて差し上げよう。その方が、猫本人も練習に協力的になってくれる。
……兄猫を褒めていたら弟猫が私の手を凝視し始めた。何だろうと思ったら……。
手が兄猫の口元にあったため、どうやらオヤツをあげていると勘違いしたようだ。
○匂いを嗅いで本当か確認
オヤツに関しては疑り深いうちの猫。
何度も何度も匂いを嗅いで本当にオヤツをあげていなかったか確認していた。
○ヒモが大敵
さて、実際の練習の前に、行うことがある。
それは、ヒモの存在に慣れてもらうことだ。どれだけハーネスの訓練に慣れようとも、着用しているのは猫だ。ヒモを見たらじゃれて仕留める。それが猫という生き物である。
わざとヒラヒラさせて動かしたりと、練習の前に軽く猫に遊んでもらい、ヒモの存在に慣れてもらうことが必要だ。
○兄猫の練習の様子
ヒモの存在に飽きてきたら、いざ、練習である。
我が家では(1)平らな床の上と、(2)高低差のある階段の両方で練習をしている。
階段での練習は上級者向けだ。かなり慣れてきてから行った方がスムーズにいくだろう。階段の昇降を3回ほど繰り返し、練習は終了である。
○脱がし方
最近のハーネスはしっかり装着できるものの、脱がす時は簡単なので実にありがたい。
○脱がし方その2
頭を抜く時だけどーしてもチャウチャウのような容貌になってしまうが……。
首元の穴が広すぎてもすぽっとハーネスが抜けてしまったりするので大変危険だ。
ちょっと顔がくしゃっとなるが、我慢である。
○まとめ
以上、ハーネスの練習の様子をお送りした。年明けにはきっとペットショップで「ペット用福袋」なんてものも販売されるだろう。その中に入っている確率も結構高かったりするので、ゲットした際は是非震災対策として練習をしてみてはいかがだろうか。<作者プロフィール>
うだま
猫漫画家。猫ブログ「ツンギレ猫の日常」は毎朝7時30分に更新。
猫ツイッター(@udama1212)で猫画像を毎日投下し続けている。