サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック (44) 1月から医療費の領収書はちゃんと保管! 確定申告をして節税をしよう!
連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。
○1年間にかかった医療費を確定申告すると税金が節約できる!
昨年2015年中の所得に関する確定申告の期間は今年2月16日から3月15日までですが、ほとんどの会社員の方は、税金の手続きすべてを会社に"お任せ"していて、確定申告をする方は少ないでしょう。毎年秋に年末調整の書類を会社に提出すればほぼ終了します。
確定申告をすれば税金が還付される「医療費控除」という制度があることは知っていても、医療費の支払い履歴をとっていない場合や、確定申告をしたことがない方の中には、面倒臭くて何もしない方が多いのではないでしょうか。
「医療費控除」とは、1年間に支払った自分や家族の医療費の合計額から10万円を差し引いた金額を所得から控除できる仕組み。たとえば、家族全員(生計一であること)の医療費が1年間で15万円かかった場合、10万円を差し引いた5万円を所得から差し引くことができるのです。
その人の所得税・住民税の税率が合わせて20%だったとすると、5万円×20%=1万円の税金が還付されることになります(実際には所得税は還付されますが、住民税分は翌年支払う金額が少なくなります)。