25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (34) 子持ちの私が『産まなくていいですか?』に涙した理由(後編)
実を言うと、本書を手に取った時「私とは違う世界の話かな」と思いました。主人公のチホは31歳、結婚2年目の女性です。お料理教室に通い、夫婦で趣味を楽しんでいます。
一方の私は41歳、7歳と4歳の子どもがいて、行動は基本的には親子か家族です。色々大変なことはあるけれど、子どもってホント可愛い…と思っている今の自分と、チホとの間に共通点は少ない感じがしたのです。
ところが、読み始めてびっくり。「これ、10年前の私だ…」と思うシーンがいくつもありました(前回のリンクはこちら)。仕事を頑張ろうと思っているところも、保育園に入るのが大変だから産むのは無理かなと思っているところも。
チホが婦人科検診を受けるシーンでは、自分も10年ほど前、忙しすぎて生理が2カ月来なくなり、婦人科検診に行ったことを思い出しました。
○「私の役割かなと思った」
いちばん引き込まれたのは、81ページです。周囲から子どもを産め、産め、というプレッシャーをかけられるチホが、年上の女性(横山さん)と一緒にお茶を飲むシーンがあります。横山さんもチホと同じく、結婚して子どもはいません。
チホと大きく違うのは、横山さんが「子どもは産まない」