エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (350) 進化を邪魔するネットの専門家0.2
○浜の砂子は尽きぬとも
あけましておめでとうございます。今年も本欄にお付き合いいただければ幸いです。
Windows 95より数えて21年を経た、現在になっても「ネット」への誤解は多く、さらにはその専門家を名乗る人々が、企業の進化を妨げている事例は枚挙にいとまがないわけです。それは事業規模の大小を問わず、今年もネタが尽きる気配はありません。そこで2016年の第1回は直球の「ネット専門家0.2」に成長を阻害されたケースを紹介します。
家族を除けば、「昭和」から奉公する老齢社員だけの、小さな服飾業「N」。「ユニクロ」に代表されるSAP業者の台頭、またそのビジネスモデルでもある、海外生産によるコストダウンの波に直面し、事業廃止も視野にはいるほど追い詰められていました。苦境を脱するために「ネット」に活路を求め、Webサイトをリニューアルし、繁華街に大型の「Webサイトの広告(看板広告)」を出稿しました。
○ネットの専門家の正体
「広告=看板」とは昭和時代の発想です。看板を見てサイトをアクセスするお客など微々たるもの。そこで知人を頼りに「ネットの専門家」を探します。
その彼のアドバイスもまた「広告」