2016年の宇宙開発、ここに注目 - 下半期編: 探査機が木星到着、小型シャトルの飛行、中国の宇宙船打ち上げ…
ミッションの目的や工程は、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」に似ているが、オサイリス・レックスはより多くのサンプルを持ち帰ることができる。一方、「はやぶさ2」はサンプルを収めるコンテナを複数持っており、採取した場所によってサンプルを分けることで、きめ細やかな分析ができるようになっている。
○9月30日: 彗星探査機「ロゼッタ」が運用終了、彗星の地表に着陸
2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査で話題となった欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」がこの日、ミッションを終える。
ロゼッタは最後に、彗星の地表への着陸を行うことが計画されている。ただ、ロゼッタは着陸できるようには造られていないため、衝突にも近い捨て身の着陸となる。これには安全、確実に探査機を処分するという意味もある。
彗星への着陸はロゼッタに搭載されていた小型着陸機「フィーレイ」がすでに実施しているが、ロゼッタはより強力な観測機器をもっているため、着陸するまでの彗星地表に徐々に近付いていく間に、フィーレイよりさらに詳細で大量の、画像などのデータが得られることが期待されている。
○10月19日: 火星探査機「トレイス・ガス・オービター」