富士通、オープンプラットフォーム採用のSDNソフトウェア製品を発売
新製品は標準的な各種インタフェースに対応し、マルチベンダーで構成されたネットワーク構築の自動化および仮想化を実現するSDN製品。通信サービスプロバイダー向けに拡張性や柔軟性の高いネットワークの構築と運用コストの削減を実現するとともに、新たなサービスのスピーディーな展開を可能にするという。
特長としてサウスバウンドインタフェース、オープンプラットフォーム、アプリケーションレイヤーの3階層で構成。ユーザーが階層ごとにアジャイルやDevOpsなどのソフトウェア開発手法を活用し、各種インタフェースやコントローラー上で動いているアプリケーションへの影響を最小限に抑えながら、ネットワークのメンテナンス、アップグレード、ほかのコントローラーへの移行を行うことができ、試験工数の削減やサービスの継続性と質の向上を実現している。
サウスバウンドインタフェースはYANGモデル、およびXMLで抽象化されており、TL1やNETCONF、そのほかの運用管理プロトコルをサポートしているほか、マルチベンダーに対応できるよう設計されている。
また、オープンプラットフォームはOpenDaylightを採用し、マルチベンダーのデバイスなどをシームレスに統合することができる。
標準化されたRESTをベースとしたAPIおよび標準的なデータモデリングにより、あらゆるアプリケーションからOpenDaylightのデータや機能にアクセスできるため対応しているアプリケーションであれば、新ソフトウェアへ容易に実装することが可能。
さらに、アプリケーションレイヤーは通信ネットワークの制御や管理、サービスの実現、検証などのアプリケーション機能に加え、外部の運用システムと連携するためのノースバウンドインタフェースで構成。モジュール構造になったアプリケーションは、データ収集や分析機能、リソース管理のための外部インタフェースを搭載している。
そのほか、トランスポートレイヤーを管理するアプリケーションとしてリソース検出、経路計算、動的回線活性化・自動回線復旧などを備えている。