修羅場サバイバル ~健康で文化的なクリエイターになるために~ (3) 座ってから何分経ったか覚えてる?座りっぱなしは「重労働」
「座る」「立つ」「仰向けに寝る」の3つの姿勢の中で、座る姿勢は、実は一番腰への負担が高いのです。仰向けに寝ると腰への負担はゼロですが、立ち上がると体重の1.5倍、座ると2倍の負担がかかるとされています。体感と違うので意外に思う方もいるかもしれませんが、座るのは、立っているよりも腰への負担が高くなります。
それを象徴する症状として「腰のヘルニア」があります。これは一般的な呼び方ですが、腰椎椎間板ヘルニアという病気です。これは、骨の間に挟まっている椎間板という柔軟な組織の、そのまた中央に入っているゲル状の組織が、腰椎への恒常的かつ無理な圧力で「ブチっ!」と飛び出し、近くを走っている神経に直撃。強烈な痛みを発するものです。この病気にかかるリスクが高いのが、「座業」。
座ったまま仕事をする方たちなのです。
腰椎椎間板ヘルニアだけではなく、座ったままの状態で仕事をしている方は、その他の疾患による死亡リスクが高いこともアメリカのコーネル大学の研究によって明らかになっています。長時間身じろぎもせずに座りっぱなしで作業を続けることにより、エコノミークラス症候群と呼ばれる症状に見舞われる可能性もあるのです。