JX、家庭用電力「ENEOSでんき」受付開始 - プランの特徴は「安くてシンプル」
○総合エネルギー企業の強みを生かす
4月1日の電力小売り完全自由化に向けて、東京電力を始めとする電力大手と東京ガスやソフトバンクなどの新規参入企業が相次いで契約受付を開始している。JXエネルギーは1月15日より、現在の東京電力管内を対象エリアとして「ENEOSでんき」の先行受付をスタートする。
同社の強みは「石油・石炭・天然ガス」といった幅広いエネルギーを取り扱い、全国にインフラ・販売チャネルを保有している点だ。最上流の資源開発から販売までのチェーンがあるため、安定した電力供給が可能だという。
発電能力も新規参入企業の中ではトップクラス。神奈川県の川崎天然ガス発電所を始めとする発電所を全国各地に所有し、2003年より特別高圧区分での電力供給を実施。
2014年度の販売実績は15億kWhで、家庭用電力の約50万世帯分に相当する電力を販売している。
会見の冒頭で同社取締役 執行役員 リソーシズ&パワーカンパニー・プレジデント 原享氏は参入について次のようにコメントした。
「4月1日の電力小売り完全自由化により、消費者がエネルギーを選べる時代になった。JXエネルギーでは『ENEOSでんき』という名称でサービスを展開する。家庭用電力分野では新規参入となるが、デパートやオフィスビル等の特別高圧区分で約10年かけて培った電気販売実績や発電ノウハウを生かし、『ENEOS』のブランドイメージを高めていきたい」(原氏)
○料金プランは「わかりやすさ」が特徴
ENEOSでんきの料金プランは「わかりやすさ」が特徴で、基本メニューは基本料金と従量料金からなる。わかりやすさを強調した料金メニューは消費者の声を元にしたもの。
「参入に当たり、消費者アンケートを実施した。消費者の要望としては、『電気料金を安く』『メニューをシンプルでわかりやすく』という声が多くよせられた。
複雑なメニューはわかりにくくなってしまうため、現段階では1種類に絞ってシンプルな料金体系にしている。4月以降は各社の動きとユーザーの要望をみて、メニューを追加する可能性もある」(担当者)
基本料金は1契約10Aで280.80円。契約アンペア数に応じて、料金が変わる。
従量料金は時間帯や曜日による変動はなく、120kWhまでは20.76円/kWh、120kWh~300kWhが23.26円/kWh、300~は25.75円/kWhと3段階に分かれる。使用量が180kWh以上の家庭であれば従来料金より安くなり、使用量が多い家庭ほど大きな価格メリットがあるという。
○長期割引オプションも用意
また、オプションメニューとして長期割引「にねんとく2割」を用意する。2年間利用で申し込むと、使用量に応じた額が毎月の電気料金から値引きされる。1~2年目は1kWhあたり0.2円割引、3年目以降は1kWhあたり0.3円値引きとなっている。
例えば月額料金が約8,200円の家庭の場合、ENEOSでんきに乗り換えると年間の電気料金は約4,900円節約になるという。月1万4,100円の場合は、年間で約1万5,000円の節約となる。
また「ENEOSカード割引」として、電気料金をENEOSカードで支払うと、ガソリン・灯油・経由を1リットルあたり1円引きする。ほかにはANAカードでのマイル付与、エポスカードでのポイント2倍サービスやTポイントサービスを用意するという。
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