ウェザーニュース大島璃音、デビューの反響にプレッシャーも「いい意味で裏切っていきたい」
●幼少期から変わらなかった憧れ
気象情報番組『ウェザーニュースLiVE』キャスターのカレンダー『ウェザーニュースキャスターカレンダー2022』(2021年11月26日発売)のアザーカットで構成されるカレンダー『ウェザーニュースキャスター 卓上カレンダー2022.4~2023.3 - 167枚から選んで作れる!-』が、10日から受注開始。今回、初めての撮り下ろしでカレンダーに参加した新人・大島璃音キャスターが「憧れだった」という撮影や芸能界を目指した過去、キャスターを志すきっかけに迫った。
○■芸能界への憧れ「人前に出る仕事がしたい」
――まずはウェザーニュースキャスターを志したきっかけを教えてください。
私が受けた1つ前のキャスターオーディションのときにウェザーニュースの存在を知りました。でもそのときは応募条件を満たしておらず、応募できなかったんです。ただ、天気の勉強をすでにしていたので、天気を専門的に伝える仕事があることを知って、すごく興味があって。定期的に開催されるものではなかったので、また募集あるかなと思ってずっと追いかけていました。なので満を持して(笑)! ありがたいことに合格させていただきました。
――在学中から勉強をしていたということは、もともと気象に興味があったんですか?
空を眺めることは好きでした。大学時代にアナウンススクールに通っていたのですが、そこで何か自分の好きなことで専門性を持つのは素敵だなと思って、気象予報士の講座を受けたことがきっかけです。
――アナウンススクールに通っていたのは、もともとはアナウンサー志望だったんですか?
もっと遡ると、小さいころから人前に出るお仕事したいとずっと思っていました。実は芸能界を目指していた時期もあって、中学生のときに芸能事務所のオーディションを受けたい! と親に話したんですが、そのときは許可が下りず諦めたんです……。
でも大学に入学して改めて、自分は何がしたいのか考えたときに根底にある“人前に立つ”というところは変わっていなくて。そのときに卒業生はどんな仕事をしているのか調べたら、アナウンサーとして活躍されている方がとても多かったんです。それで人に伝える仕事にも興味をもって、アナウンススクールに通い始めました。○■合格の決め手は“靴飛ばし”
――入学当初から、そこまで明確なビジョンを持っているのはすごいですね……。
ほとんどひとりで図書館に行って勉強してっていう生活でしたね……。実は、中学生のときにオーディションを受けたいと言っていた芸能事務所にご縁があって所属することができたんですけど、圧倒的に同年代の子たちと差を感じたんです。私が学生生活を過ごしている間に、芸能の世界で技術や経験、キャリアを積み重ねている分、自分には何ができるんだろうって。だから焦りもあって、何か武器になればと思って勉強していました。
――なるほど。その後、満を持して1年越しにオーディションに挑戦。オーディションではどんなことをするんですか?
天気の原稿読みや自己紹介、あとは自己PRなどです。過去のオーディションの話を聞くと、かなり自由な自己PRをされていて、私も面接官に向かって“明日天気になぁれ”をしました。
小さい頃やる、靴を飛ばして、落ちた靴の状態で天気を占う遊びです(笑)。思ったより結構飛んでしまって焦りました。でも合格した後にスタッフさんから「原稿読みや自己紹介は硬くて真面目過ぎる子なのかと思っていたら、いきなり靴をポーンと飛ばして爆笑してるギャップがよかった」と言ってもらって靴飛ばしてよかった~と思いました(笑)。
○■友達のような関係性・戸北美月キャスタ―
――肝が据わってますね! そして同じオーディションでは、同期となる戸北美月キャスターも合格しましたが、戸北さんはどんな人ですか?
みーちゃん(戸北美月)はすごく毎日安定しているように見えます。結構私は、良いときもあればうまくいかないときもあって波があるんです。そこは私の課題なんですけど、みーちゃんはいつもみーちゃん。だから話していると元気になるし、安心して一緒に笑い合えるんです。ありがたい存在です。
同期というとなにかとライバル関係に見られがちですけど、そんな感じはなくて、会っても「最近どう?」と友達みたいな会話から始まるんですよ(笑)。
――いい関係性ですね! 戸北さんの意外な一面はありますか?
何だろう……。本当に裏表のない人だからな~。かなりリラックスして飾らずに番組に出ている印象があります。ちなみにみーちゃんはなんて言ってました(笑)?
――“のんちゃんは意外にハンバーガーが好き”っておっしゃってましたね(笑)。あはははは(笑)。一緒にご飯いくと必ずハンバーガーなんですよ。しかも毎回提案してるのは私(笑)。
ごめ~ん! みーちゃん! めっちゃ好きなんだよ~。それでいうと、私も食べ物関連になっちゃうんですけど、みーちゃんってすごく細身なのに、ずっとなにか食べてます(笑)。すぐにお腹空いちゃうらしくて、なにかしら口に入れています。
●大型新人としてプレッシャーとの戦い
○■こだわりは「白襟」と「清楚なイメージ」
――今回、初参加となったカレンダーについてお聞かせください。
今回の撮影はデビュー前にしていただいて、まさか初仕事がカレンダーの撮影になるとは思わなくて本当にありがたいお話だなって! もともと芸能界を目指していて、こういう撮影が憧れでもあったので、喜びが大きかったです。(使用カットを初めて見て)あぁー! これ使われる写真ですか? ノリノリですねぇ~(笑)。皆さんに見てもらうのも楽しみです!
――ファンの方も予想していないタイミングでの参加で驚きそうですね! 撮影にあたってなにか準備はしましたか?
衣装にはこだわりました! 普段からどういう風に見られたいかを意識して自前の衣装で出演していて。カレンダーの衣装も見せたい雰囲気を何パターンか考えていて、ピンクの衣装は白襟に異常にこだわって(笑)。
私は顔が幼くてどのパーツも真ん丸でキリっとしていないので、襟くらい角をたててキリっとしておかないとと思って! 水色の衣装では清楚なイメージを意識。デコルテが華奢で、首元が開いているときれいに見えないので、首の詰まったものでお嬢様っぽさを出せるようにしました。
――そこまでセルフプロデュースしていると、反応が楽しみですね!
ありがたいことに、“りのんちゃんがいるバージョンのカレンダーが欲しい”とか、“写真集が欲しい”などのお声をいただくこともあり、まず何人かは買ってくれる人がいるんだっていうのが嬉しかったですね(笑)。両親からは「まだ数カ月しか出演していないし、お金を出して買ってくれる方なんていないと思うよ」と言われて、自分でも心の中で思っていたので、密かに「お、需要あるかも……」と思い始めてました(笑)。
○■“今”に繋がる名前の由来
――ご両親は結構シビアなんですね。小さいころから厳しかったですか?
礼儀作法やマナー、挨拶に至るまで厳しく叩き込まれました。でも基本的には甘いんですよ。娘だし、私もたまに甘いな~って思いますし(笑)。
ただ、外に出て恥ずかしくないようにと非常に厳しいところもありました。
――璃音というお名前はご両親がつけられたんですか?
そうみたいです! 璃という漢字は姉の名前にも使われていて、一緒の文字を使おうと考えたみたいです。瑠璃は七宝のひとつなので宝石のように光り輝くという意味と、音は私が発する言葉とか音楽で人を幸せにするという意味でつけられました。幼少期はピアノ、フルート、バイオリンをやっていましたし、今のお仕事も私の言葉で伝えるので、すごく縁を感じます。
――いまのキャスターという仕事につながっていて、巡り合わせを感じますね。
両親の思い通りですよね(笑)。
――趣味のF1もお父さんの影響だとか。
そうですね。幼少期から週末になると父がテレビなどで観ていて、家にブオーンっていう轟音が鳴り響くような環境でした。朝ごはんとか食べていると「シューマッハが~」とか聞こえてくるので、自然と選手とかチームの名前を覚えましたね。姉は全く興味を示さなかったんですけど、私は不思議と惹かれるものがあって、父に質問したりしてました。
――サーキットに行ったりもするんですか?
まだ行ったことないんですよ……。いつか行きたいですね!
○■熱い乃木坂46愛を語る
――そうなんですね。楽しみですね! そのほかに好きなものはありますか?
乃木坂46です! 高校生の頃にハマってからずっと好きです。初めは1期生の(齋藤)飛鳥ちゃんを推していて、もちろん今もです(笑)。ただ、4期生が加入したタイミングで筒井あやめちゃんを見たときに、顔がどタイプでして………(笑)。かわいい子きたーー! って。自分がわりと元気な方なので、おとなしいタイプに惹かれるんですよね~。飛鳥ちゃんもそうなんですけど、幼い顔立ちでおとなしい子がもう……これ、大丈夫かな? 気持ち悪いって思われないかな(笑)。
――熱量がすごいです(笑)。ライブや握手会にも参加していたんですか?
ライブはよく行っていました! 神宮外苑で行われている夏のコンサートとか、メンバーの卒コン(卒業コンサート)とか、ライブTを着て、ペンライト振って、ガチガチにオタクしてます(笑)。
――今後、先輩方みたいに外の番組に出演する機会があれば、共演できる可能性もありますね!
結構考えるんですよ。会ったときどうしようって(笑)。絶対テンパっちゃうけど、変な人って思われたくないからクールな感じで行くのがいいのか、でも好きって気持ちは伝えたいしな~とか(笑)。
――スタッフさんにお願いしておくしかないですね(笑)。
どうしよう。今からドキドキしてきたー! お話ないですか!? 持ってきてください~~! たまに番組直前まで好きな画像を眺めて、「あ~好き!」って思ったり、落ち込んだときとか、元気ないときに「みんなも頑張っているし、私も頑張ろう」と思ったりして笑顔になれることもあります。いつか伝えたいです(笑)。
――共演を楽しみに待ちましょう(笑)。では最後にこれからについてですが、どんなキャスターになりたいですか?
ありがたいことに、デビューからいきなり3時間担当させていただいて、反響が大きかった分、絶対に期待を裏切る瞬間とか、がっかりさせちゃう瞬間は訪れると思うんです。そのプレシャーが大きくて、いつまでこの状態が続くんだろうって。でもだからこそ番組への準備は常に120%で臨んで、先輩方みたいに応援していただけるように、みなさんに好かれるキャスターになりたいです。まだできないことも多いですが、これから「こんなこともできるのか!」とか良い意味で裏切っていきたいですね。
■大島璃音
1999年3月19日生まれ、東京都出身。2021年9月、ウェザーニュースキャスターオーディションに合格。12月2日に戸北美月キャスターとともにお披露目され、同日にキャスターデビュー。