すべてを自分で決めて撮る「マニュアルモード」 - 今こそ知りたいデジタル一眼の基本
マニュアルモードではその名の通り、絞りやシャッタースピードなど、すべての設定項目を撮影者が決めて撮影します。何も考えずにマニュアルモードにしてシャッターボタンを押すと、たいがいは明る過ぎて白く飛んでいるか、暗くて何もわからない、といった写真になります。
でも安心してください。最近のデジタル一眼カメラには「ライブビュー」撮影機能が備わっています。絞りやシャッタースピードを変更すると、液晶モニターの映像にもその設定がリアルタイムに反映されるので、どのような写真が撮れるかスグにわかります。
では、どういった場合にマニュアルモードを使うのでしょうか? まず、プロカメラマンがスタジオで製品や人物を撮影する場合は、露出や色味を均一にするためにマニュアルモードを使います。また、外部ライトを使って演出を変えたい場合や、明暗差の激しいステージ撮影にもマニュアルモードが活躍します。
屋外では夜景や花火を撮影する際にも有効です。とくに打ち上げ花火の撮影では、好きなタイミングでシャッターを開け閉めできる「バルブ」機能が便利です。覚えておくと夏が楽しみになりますね。
このように撮影のセッティングが決まっているときや、少しずつ設定を変えて撮影したいときにマニュアルモードが役立ちます。