Web上の動画や音楽をPCにカンタン保存 - 「Audials Tunebite 2016 Platinum」を試す
ライフボートは、Web上の動画や音楽を簡単にPCに録画・録音できるAudials Tunebite 2016 Platinum(以下、Tunebite 2016と略記)を販売開始した。
動作環境などは、ライフボートのWebページを参照してほしい。特に厳しいものはないが、動画を扱うので、記録領域などは十分に確保したい。最近、普及の進むSSDなどでは、HDDより容量が少ないので注意だ。
以下では、Tunebite 2016の基本機能を紹介したい。
○動画を録画する
さて、Tunebite 2016のメイン機能ともいえるのが、動画の録画といってもよい。その手順を紹介しよう。Tunebite 2016を起動すると、図2のメイン画面となる。
左のメニュー、中央のメインビュー、右のプレーヤーの3つから構成される。画面の解像度によっては、一部の表示が異なることもある。まず、覚えておきたいのは、右上のペンキローラーボタンである。デフォルトでは、黒を中心としたデザインである。これを[Snow]にすると、図3のようになる。
背景以外にも、フォントサイズの変更もできる。4Kモニタなどを使っているならば、調整してみるとよいだろう。動画の録画であるが、左のメニューの[ストリーミング]から[動画の保存]を選択する。
メインビューが[動画の保存]になる。この段階で、ブラウザで動画を表示する準備しておく(あと1クリックで、動画再生が可能な状態)。さらに[動画の録画]をクリックすると、録画方法、動画のソースの選択となる(図5)。
著名な動画配信サイトなどが、あらかじめ登録されている。これらは、以下で設定する録画方法で、最適な設定があらかじめ自動選択されている。ここでは[録画方法を選択]を選ぶ。すると、録画方法になる(図6)。4種類あるが、このうちよく使うのは、上の3つだろう。
もっとも確実なのは、2番目の[すべての動画を保存]である。[動画を手動で選択]は、その通り動画をユーザーが選ぶ。しかし、Webページに複数の動画が配置されている場合など、保存したい動画を選び損ねることもある。Tunebite 2016に慣れてきたら、使うとよいだろう。[画面から録画]は、上述の2つの方法が利用できない場合に使う。録画領域を手動で設定することも可能であるが、ここでもTunebite 2016に任せるほうが安全である(手動で画面から録画するのは、最後の手段である)。
ここで[すべての動画を保存]を選ぶ。すると「動画を再生してください」とのメッセージが表示される(図7)
準備しておいた、ブラウザで動画を再生する。
Tunebite 2016は最小化するが、動画データなどが表示される(図8)。
図8では何も表示されていないが、[状況]には進行状況などが表示される(動画配信サイトによっては、すぐに完了するので気づかないことも多い)。録画が完了すると、「録画完了」のメッセージとなり、プレーヤーの動画一覧に登録される(図9)。
保存された動画は、Tunebite 2016のプレーヤーで再生することもできる。
動画は、デフォルトでC:\Users\ユーザー名\Videos\Audials\Audials Recorded Webvideosに保存されている。
サイト名とタイトルのファイル名になっている。別のプレーヤーで再生、クラウドにコピーといったこともできる。また、YouTubeの動画は、URLから録画することもできる(図12)。
右の[▼]ボタンをクリックすると、録画形式や解像度を指定できる。音声のみを選択すると、動画を保存した後、変換が行われる(図13)。
●音楽や音声を録音する
○音楽や音声を録音する
次に、音楽の録音を行ってみよう。左の[ストリーミング]から[音楽の保存]を選択する(図14)。
次に[音声/音楽の録音]を選ぶ。録音方法の選択となるが、ここでも著名な音楽配信サイトがあり、最適な録音方法を選ぶこともできる(図15)。
ここでは[録音方法を選択]を選ぶ。
3つの方法があるが、国内では[トラックへサウンド録音]を選ぶ。
ちなみに[トラックへ直接録音]は、海外の配信サイト用である。[トラックへサウンド録音]をクリックすると、タグのプリセットとなる(図17)。
[アーティスト、アルバム、ジャンルのプリセット]を選ぶと、図18のようにタグ情報をあらかじめ入力できる。
タグ情報は、後でも入力・編集可能だ。ここでは[今すぐ録音開始]を選ぶ。待機中となるので、ブラウザで音楽を再生する。待機中と録音中は「録画中」と表示される(図17)。注意すべきは、2つある。
録音中は、PCで再生される音声がすべて録音される。システム音なども録音されるので、OSの操作や他のアプリは起動しないほうがよいだろう。
音量を変化させると、それも反映されてしまう。これも変更しないほうがよいだろう。
録音後、楽曲情報などが読み込まれ、変換、標準化が行われる(図20)。音楽再生が終了したら[トラックへのサウンド録音を停止]をクリックする。
以上で、録音が完了である。録音されたファイルは、C:\Users\ユーザー名\Music\Audials\Audials Recorded Musicに保存される(図21)。
もし、楽曲情報が得られない場合は、「(不明)-録音時刻」がファイル名になる。
●各種デバイス用に変換
○各種デバイス用に変換
さて、こうして録画、録音されたデータであるが、PC以外のデバイスでも再生したい。しかし、そのままで再生できない可能性もある。そこで利用したいのは、Tunebite 2016の変換機能である。メニューから[総合コンバータ]の[変換]を選択する(図24)。
下にある[ファイル]で、変換したいファイルやフォルダを選ぶ(メディアセンターからもファイルを選択し、変換を起動することもできる)。ここでは、先ほど録画した動画を選んだ(図23)。
ここで、変更する必要があるのは[出力形式]である。各デバイスによって、解像度、フレームレート、コンテナなどを適切に設定する必要がある。しかし、初心者には難しいことだ。Tunebite 2016では、アイコン部分をクリックすると、プロファイルが表示される(図24)。
多くの場合、ユニバーサルプロファイルにあるデバイスで対応できるだろう。さらに、特定のデバイス用のプロファイルもあるので、まずはこれらを探してみたい。もちろん、Tunebite 2016ではカスタムの設定もできる(図25)。
パワーユーザーならば、腕の振るいがいもあるだろう。そして、変換機能ではないが、Tunebite 2016のユニークな機能として、エクスポートがある(図26)。
クラウドストレージ以外に、iTunesやメディアプレーヤにエクスポートできる。決して、種類は多くないが、工夫次第で活用できる。Tunebite 2016は、初心者からパワーユーザーまで、使い勝手のよいソフトといえるだろう。