2016年1月28日 15:20
3D Printing 2016 - 材料のカスタム化が可能な武藤工業の大型3Dプリンタ
1月27日~29日までの期間、東京ビッグサイトで「3D Printing 2016 - Additive Manufacturing Exhibition」が開催されている。第2回目を迎えた同展示会には前回比34%増となる67企業・団体が出展した。
同展示会で一際目を引くブースを構えているのが武藤工業だ。本稿では同社のブースの主な展示内容を紹介する。
○材料の特性を最大限活用可能
まず注目なのは大型樹脂溶融型3Dプリンタ「Value 3D Resinoid MR-5000」だ。同製品は最大で500mm角の大型造形を実現できるほか、新開発の「タフヘッド」により300℃での連続運転が可能となっており、従来のABSやエラストマー樹脂に加えてナイロン、PBT、PCなどのエンジニアリングプラスチックを使用することができる。
また、デュアルヘッド構成により、複数の樹脂材を個別に吐出することができる。同社が「Bi-Matrix構造造形」と呼ぶこの手法により、2種類の材料それぞれの特性を持ち合わせた構造体を造形することが可能となっている。
例えば、ナイロンとエラストマーを組み合わせて、ナイロンの機械強度とエラストマーの柔軟性を併せ持つ材料を形成することができる。