iOSで安定性を大幅に向上させたChrome
デスクトップ版Chromeはもともとマルチプロセスアーキテクチャを採用しており、レンダリングをブラウザ本体とは別のプロセスで実行することで、レンダリングで発生するクラッシュをブラウザそのものから切り離すことに成功している。しかし、iOSで利用できるUIWebViewはプロセス内でしか動作しないため、このアーキテクチャの利点を生かすことができないでいた。
iOS 8からプロセス外で動作する新しいフレームワーク「WKWebView」が登場したことを受け、Google ChromeチームはUIWebViewからWKWebViewへの変更を実施。この結果、今回の安定性向上を実現するに至ったと説明している。そのほかパフォーマンスの向上も著しく、iOS版Chrome 48はChromeユーザにとって注目すべきバージョンに仕上がっている。
スマートフォンやタブレットデバイスで使用されるブラウザはデフォルトで提供されているものが使われることが多く、ブラウザとデバイスのシェアは比例する傾向を見せている。
その中でもChromeはデバイスの関係性を超えてシェアを増やし続けている。